...彼の憐(あわれみ)に訴(うった)うべく...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...あわれみの眼もて見送るより外に...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...私はあらゆる苦しみで自分を苛(さいな)み自分に対するあわれみの心をもつと深刻にしなければならない...
伊藤野枝 「人間と云ふ意識」
...恐竜に追われてかろうじてこの海岸へたどりついたわれわれ十名の者をあわれみたまえ...
海野十三 「恐竜島」
...あわれみを施す慈悲の心こそ菩薩のこころです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...我等二人をあわれみ給い母諸共に一つ蓮のうてなに迎え給え...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...あわれみの念を起こした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...やさしみとあわれみとは恋とともに生まれる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...久能は自分をあわれみ...
豊田三郎 「リラの手紙」
...あわれみ深き神はかくも浦上に祝福を下し給い...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...おそらく彼は断食によっては人びとの多くが彼を見るにしのびないというのであわれみの気持からこの実演を敬遠しないでいられないほどもやせ衰えているのではなくて...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「断食芸人」
...オランはあわれみと惶(おそ)れと交った低い優しい声で呼びかけた「師よ...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「魚と蠅の祝日」
...ここのところおあわれみ下せえまして...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...神様がますますあわれみ深く...
柳田國男 「日本の伝説」
...朕にあわれみを思え」と...
吉川英治 「三国志」
...天が孔明の心をあわれみ給うて...
吉川英治 「三国志」
...人間を畜生以下のものに規定した――生類(しょうるい)おんあわれみ令――と称するお犬様あつかいの二大悪政である...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...尊氏のこのあわれみは...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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