...あるまじきことだ...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...あるまじき事の振舞かな(中略)とて...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...小太郎は、綱手の取乱した姿に、憤っていて(武士の娘に、あるまじき、不覚の振舞)とも、感じたし(許して、とか、殺してくれ、とか、月丸と、割無き仲になっているのではないか?仇敵(かたき)の倅と――)とも、ちらっと、頭に閃いたし――だが、それよりも、綱手を、突倒してまでも、月丸へ、斬りかかって行くのは(この機を外すと、己が斬られる)と、思う、剣道上の心得からであった...
直木三十五 「南国太平記」
...あるまじきことじゃ」「それは判っておるが...
直木三十五 「南国太平記」
...それが健三には妻にあるまじき冷淡としか思えなかった...
夏目漱石 「道草」
...武士としてあるまじき不心得の事があつた爲――と秋山伊織はいひます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...子供中間の女王様(によわうさま)又とあるまじき恵みは大人よりも利きが早く...
樋口一葉 「たけくらべ」
...あるまじきことを考えた自分を責めた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...とてもあるまじき考えであり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...さらに倉岡元庵の忰元仲をしておよそ世にあるまじき鬼畜としているところなど...
正岡容 「我が圓朝研究」
...五十間は凡のつもりにしてよもさまではあるまじきものをや...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...そこで藩でも困って侍にあるまじき醜態だというので...
柳田国男 「故郷七十年」
...あるまじき光景だった...
吉川英治 「私本太平記」
...「今日を措(お)いてあるまじき日はまさに明けようとするぞ...
吉川英治 「新書太閤記」
...切腹させるお心得か』『はっ……』『武門の作法にあるまじき扱いと思う...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...こういう武家の住宅地にはあるまじき湯女(ゆな)の姿が出入りしていたという事である...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...「武士にあるまじき無作法をして...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...世にあるまじき不思議のように...
吉川英治 「柳生月影抄」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??