...あるかなきかに白うかすみていでたる月影いとをかし...
上田敏 「月」
...故(ゆえ)に拷問を用いずして人に罪あるかなきかを知る...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...しののめ時のあるかなきかの薄明(うすあかり)の動きをも暗黙の間に伝へ...
薄田泣菫 「独楽園」
...甘つたるい匂をあるかなきかの風に撒き散らしてゐた...
薄田泣菫 「独楽園」
...あるかなきかの重みのやうなものが感じられて...
薄田泣菫 「独楽園」
...桜の花びらを、あるかなきかに、ところどころに織り出した黒縮緬(くろちりめん)の羽織に、地味な藍色がかった薄いだんだら格子(ごうし)のお召の着物をきて、ところどころ紅味(あかみ)の入った羽二重しぼりの襦袢(じゅばん)の袖口(そでぐち)の絡(から)まる白い繊細(かぼそ)い腕を差し伸べて左の手に巻紙を持ち、右の手に筆を持っているのが、賤(いや)しい稼業(かぎょう)の女でありながら、何となく古風の女めいて、どうしても京都でなければ見られない女であると思いながら、私は寝床の上に楽枕しながら、女の容姿に横からつくづく見蕩(みと)れていた...
近松秋江 「黒髪」
...あるかなきかの青螺のごとく微に水に浮んで見えるのは三浦半島の城ヶ島である...
近松秋江 「箱根の山々」
...あるかなきかの半透明な膜が被さっていた...
豊島与志雄 「丘の上」
...あるかなきかの微笑を思い出して...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...なるほど財的保障はあるかなきかにささやかである...
中井正一 「図書館法の成立」
...その広漠(こうばく)たる空に一点あるかなきかの時鳥(ほととぎす)...
永井荷風 「江戸芸術論」
...あるかなきかの世界に変ってしまったことも...
中里介山 「大菩薩峠」
...(三) Od. XI, 489.二三「時」に始め及び終りがあるかなきかについて...
波多野精一 「時と永遠」
...あるかなきかの恋情を寄せてみたりする場合もある...
林芙美子 「恋愛の微醺」
...あるかなきかの低い足音がその方に起って...
久生十蘭 「魔都」
...その七代目の唇のあるかなきかの動きを見てとり...
山本周五郎 「季節のない街」
...あるかなきかに頷(うな)ずきながら云った...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...あるかなきかの風にも埃が舞立つので...
山本周五郎 「柳橋物語」
便利!手書き漢字入力検索
- サッカー選手の三浦知良さん: J3福島に移籍、プロ41年目を迎えるサッカー選手 ⚽️
- 野球選手の堂林翔太さん: 広島の内野手、10年連続の護摩行で勝利と1軍での活躍を誓う 🔥
- 俳優の福士蒼汰さん: 主演ドラマで鍛えた肉体とリアリティに自信を覗かせた俳優 💪
