...王子はありったけの身のまわりをあわれな人におやりなすったのみか...
有島武郎 「燕と王子」
...ありったけの心あたりを探してみて...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「幸福のうわおいぐつ」
...ありったけの所有のダイヤを光らせていた...
池谷信三郎 「橋」
...こうして××陣地ありったけの照空灯が...
海野十三 「空中漂流一週間」
...さすがにこの三十分間のむりな働きに力のありったけを出してしまったものとみえ...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...魂のありったけ理性のありったけを...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...ありったけの五十銭銀貨を持ち出したり...
豊島与志雄 「或る素描」
...ありったけの意地悪をしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ありったけのお金を酒の代にしてしまいました...
豊島与志雄 「手品師」
...それでもありったけ悉皆(みんな)上げたんですよ」健三は紙入の中を開けて島田に見せた...
夏目漱石 「道草」
...男振りのよい忰(せがれ)たちは直(じき)に店をつぶしてしまった――尤(もっと)もそれには御維新の瓦解(がかい)というものがあった故(せい)もあろうが――二人の忰はありったけの遊びをして...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...さんざ悪口のありったけをいったあの宮志多亭の雷隠居も...
正岡容 「小説 圓朝」
...あの大狸のような顔がもの凄(すご)いありったけに思えて...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...ありったけの心をささげてかの女を愛(あい)していることを...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...きまってありったけの声で加わるのであった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...ありったけの真心をこめて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...私がありったけの力をこめて締めた彼女の首を巻いた紐が...
山川方夫 「ロンリー・マン」
...やがて官兵衛はありったけな声を張って告げた...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索
