...ありたけの財産を...
泉鏡花 「活人形」
...こんなに ありたけ こぼして しまっては...
五十公野清一 「一休さん」
...ありたけのちからをだして空をおしながしてしまへ...
大手拓次 「藍色の蟇」
...お前のありたけの力を出して...
鈴木三重吉 「湖水の鐘」
...舌やペンから出るあらゆる言葉の中で一番悲しいのは「かくありたけれど」という言葉だと結論する者もあつた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「ブラウン神父の醜聞」
...とにかく幼少なる「加八」君はここでそのありたけの深謀をちゃんちゃんこの裏にめぐらして最後の狙いを定めて「ズドーン」と云って火蓋を切る真似をする...
寺田寅彦 「追憶の冬夜」
...彼はありたけの気力を使って...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...Seigneur(セニウール),c'est(セ)trop(ツロ)!Vraiment(ウレーマン)je(ジユ)n'ose(ノーズ)……(こほろぎ)泣いても泣いても泣き足らで夜は夜もすがら昼さへも猶泣きやまぬ(こほろぎ)のその悲しみは知らねどもあらんかぎりの悲しみを声のありたけ泣きすだくの身ぞ羨し...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...好意のありたけを見せられたほかには...
中里介山 「大菩薩峠」
...ありたけの絵端書をみんな使ってしまわないと義理が悪いようにも思われた...
夏目漱石 「明暗」
...ありたけの銀貨をつまんで嘉吉の手へ周章てゝ握ぎらせるのであつた...
林芙美子 「朝夕」
...嬋娟(せんけん)たる妓女インドにありたけの音曲を尽し...
南方熊楠 「十二支考」
...ノンテオクたちまち惚(ほ)れて思いのありたけ掻(か)き口説(くど)く...
南方熊楠 「十二支考」
...いっそ銘々に悪事のありたけを尽そうではないかという根性大いに起これるに出づ...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...したがって私が日本人でありたければありたいほど...
三好十郎 「抵抗のよりどころ」
...しかもありたけの人は寝てしまっていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そしてあわただしげに右の手をずぼんの隠しに入れてありたけの貨幣を掴み出して...
シュミットボン Willhelm Schmidt-Bonn 森鴎外訳 「鴉」
...錢(ぜに)のありたけを出(だ)して路用(ろよう)にさせました...
和田萬吉 「竹取物語」
便利!手書き漢字入力検索
