...必(かな)らず良人(おっと)のありし日(ひ)の面影(おもかげ)がありありと眼(め)に映(うつ)るのでございますから...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...かの地上にありし日のイエスこそは...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...この老文人がありし日の面影をしのびたいと思う...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...われらの祖父母のありし日の世界をそのままで目の前に浮かばせるような...
寺田寅彦 「映画芸術」
...又わが將士順々に討たれ亡ぶを待たんとや? ああわが力いにしへのありし日われの柔靱の肢體における如からず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 670家畜を奪ひ戰のありし日の如(ごと)...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...平次は妙に涙ぐましい心持にさえなって、「ヘエ――」蹲(うずくま)ると、ありし日は、自分の恋敵であった弥助の死に顔へ、片手拝みに白い巾(きれ)を掛けてやるのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ありし日の君と過せし...
林芙美子 「浮雲」
...――或いは、土俗学(フォルクラアル)より見たるB島」という大著述を完成した由緒ある部屋であって、またこの窓からは、ありし日、サラ・ベルナアルが水浴をしているのが、手にとるように見えたこと...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...しかし私の場合にはその唯事が唯事でなくなる様な非常事態もよく起つたものだと今はすつかり学者になりすましたありし日の情熱詩人が静かに往時を囘顧するものであらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...かね/″\私は一ど自著の表紙にはありし日の下町生活の象徴として...
正岡容 「下町歳事記」
...婚家の母堂の基督教信者たることまた自づと先生御母堂のありし日のお姿が紙上再現されて来たものと見てよからう...
正岡容 「巣鴨菊」
...ありし日の溌溂たる活躍振りが想像できよう...
正岡容 「大正東京錦絵」
...ありし日の鴈次郎が扮した上方の生世話物の舞台をしづかにおもひ返さう...
正岡容 「大正東京錦絵」
...ありし日の寄席の庭への郷愁を...
正岡容 「寄席風流」
...大雪や噺の中のコツプ酒ありし日の豪快なりし高座振りを偲んだところの拙吟がある...
正岡容 「寄席風流」
...舊藩の學館にありし日も...
森鴎外 「舞姫」
...――わしのもとにいる食客(いそうろう)や若い者でも、都にありし日、あなたの教導を受けたという話はかねがね何度も聞いている...
吉川英治 「新・水滸伝」
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