...死んで下さい、というその三田君の一言が、私には、なんとも尊く、ありがたく、うれしくて、たまらなかったのだ...
太宰治 「散華」
...むかし、あれの父をあんなに大事にかばつて呉れたこと思へば、あの子が、ありがたくて、もつたいなくて、あの子のことだつたら、どんなことがあつても、たとへあれが、人殺ししたつて、わたくしは、あれを信じてゐる...
太宰治 「火の鳥」
...御厚情のかず/\ほんとうにありがたく頂戴いたしました...
種田山頭火 「其中日記」
...ありがたく頂戴(ちょうだい)しているにすぎないんだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...ありがたくもねえ...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...こう云う自分にすらあまりありがたくはない御膳(おぜん)ばかりを眼の前に浮べていたのである...
夏目漱石 「思い出す事など」
...ハムレットよりもありがたく考えられる...
夏目漱石 「草枕」
...着くのはありがたくない...
夏目漱石 「虞美人草」
...警察と係りあうのはありがたくないが...
久生十蘭 「肌色の月」
...おん歌毎度ありがたく存じます...
堀辰雄 「(芥川龍之介の書翰に就いて)」
...盆栽の写真十八枚御贈り被下(くだされ)難有(ありがたく)奉存(ぞんじたてまつり)候...
正岡子規 「病牀六尺」
...ありがたく思いますね...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...ブタの年などというと余りありがたくないが...
南方熊楠 「十二支考」
...あの男に化せられて学生の風儀が大層好くなったから教師もそれを愛してお情けに卒業させたのだろう」妹「お情けの卒業は少し困りますね」第三十六 心の礼兄はここに至りて大原の事を弁護せねばならぬ場合となれり「お情けの卒業はありがたくもないが...
村井弦斎 「食道楽」
...御親切をありがたく受けるよ」とは言ったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私たちはありがたく思ったのですがね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その初めから、彼の人間に傾倒して、陰に陽に、庇(かば)ってくれた石川数正を、伝右衛門は、どれほど、ありがたく、うれしく、自分を知ってくれる真の先輩と拝んで来たことかしれない...
吉川英治 「新書太閤記」
...……ありがたくおうけいたせ」「はっ……」武松が...
吉川英治 「新・水滸伝」
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