...とかく役持ちをありがたがる...
會津八一 「大學とその總長」
...三誠(まこと)にありがたがるくらゐでは足(た)りないのである...
泉鏡太郎 「十六夜」
...あるべきものがあるべきところにあるというだけの話で別にありがたがるにはおよばんではないかというのである...
伊丹万作 「ルネ・クレール私見」
...この上もなくありがたがるものだと見ると...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...さうありがたがるべきものでないこと...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...その入浴した湯を竹筒に貰うてありがたがるという話を聞いたが...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...神とか仏とか教祖とかを自分の頭の上に戴いてありがたがるのであるから...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...物を造つた者をありがたがるのだ...
種田山頭火 「其中日記」
...帰りでよかったとありがたがるほどすなおな気持であった...
壺井栄 「二十四の瞳」
...ただ成功のみをありがたがる癖がついてしまっていたのだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...まあ例ですからそのつもりで御聞きを願います)それで読む人はありがたがる...
夏目漱石 「創作家の態度」
...いかな鼻でも少しはありがたがるだろう...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...主人は何に寄らずわからぬものをありがたがる癖を有している...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...むやみに役人や警察をありがたがる癖がある...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...尤も回教徒のアラビア人がそれをありがたがるのはどういう解釈だか聞き洩らしたが...
野上豊一郎 「処女の木とアブ・サルガ」
...そんな偶然の賜物をありがたがるのはくだらないことだと言う...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ただ田圃(たんぼ)ばかりをありがたがるような気風は...
柳田國男 「垣内の話」
...勅とあれば理非なくありがたがる兄者なのでは情けない...
吉川英治 「私本太平記」
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