...兄と清子の間に遠慮が明瞭(ありあり)と見えた...
石川啄木 「鳥影」
...くっきり黒い影でふちをとられた山岳(さんがく)や谿谷(けいこく)が手にとるようにありありと見えた...
海野十三 「宇宙尖兵」
...小さなごみまでがありありと映っていたからです...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...ありありと眼に浮ぶから不思議である...
太宰治 「古典竜頭蛇尾」
...ありありとうかんでくるのです...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...そこには一期前の現代の青年の悲劇がありありと指すごとく見えている...
田山花袋 「『田舎教師』について」
...そうして観客の眼前でこの行列とそれに従うヒロインとは熱砂の波のかなたにありありと完全に消えてしまうのである...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...宙に浮き出してありありと見えてくる...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...ありありとその怖い面を向けて米友を睨(にら)みつけるのだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...尻の中から寒竹(かんちく)を押し込んだように背骨(せぼね)の節が歴々(ありあり)と出ている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...あるいは魘(うな)されたりして可愛(かわ)ゆかるべき顔にも苦痛または恐怖の念がありありと顕(あらわ)れる...
新渡戸稲造 「自警録」
...これは、女の龍かも知れない)男龍と女龍とが、仲よく、二匹ならんで、黒雲をかきわけながら、ぐんぐん、昇天してゆく幻影が、金五郎の眼に、ありありと、浮かんだ...
火野葦平 「花と龍」
...在りし昔が顕然(ありあり)と目前に浮ぶ...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...ありありと見るようになった...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...ひたすらにのぞみをかけて待っている――その姿もありありと見えるようであった...
本庄陸男 「石狩川」
...私にはありありと万豊の叫びや議員のことが連想された...
牧野信一 「鬼涙村」
...もうありありと胸で怒っている顔があった...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...こうありありと前人が碑まで建ててあったとなると...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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