...戸外ではさらさらと音を立てて霰(あられ)まじりの雪が降りつづけている...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...」「其処へ玉のような霰(あられ)が飛ぶんだ……」「そして...
泉鏡花 「霰ふる」
...今度は女の指先があられのように...
梅崎春生 「幻化」
...国民の内部にあられるが故に...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...灰のような細(こまか)い霰(あられ)がまじっていたくらいで...
永井荷風 「雪の日」
...それが霰(あられ)なのである...
中谷宇吉郎 「自然の恵み」
...老人たちはもつて来たあられを喰べるひまがありませんでした...
新美南吉 「鳥右ヱ門諸国をめぐる」
...径一尺の鍋蓋は霰(あられ)のやうな平次の投げ錢を音もなく拂ひ落しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あるにあられぬ思いがした...
久生十蘭 「奥の海」
...倭子という奥方があられるが...
久生十蘭 「玉取物語」
...身も世もあられなくなって...
平山蘆江 「怪談」
...今やすっかり一人の女性であられた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...柔らかい霰(あられ)のようなものが降って来た...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...落ちそうな笹(ささ)の上の霰(あられ)などにたとえていいような艶(えん)な恋人を持つのがいいように今あなたがたはお思いになるでしょうが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そちの顔にあられもない有様がただようている...
室生犀星 「野に臥す者」
...あるにあられぬ奇妙な事ばかり仰せられるとの事...
夢野久作 「白髪小僧」
...あられもない想像を逞しくしながら...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...霰(あられ)でも走るような軽い音が...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
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