...と思う間もなく園の周囲には霰(あられ)が篠(しの)つくように降りそそいだ...
有島武郎 「星座」
...バタバタと飛び出して来た浴客の女達のあられもない姿を認めて...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...あられ釜...
薄田泣菫 「独楽園」
...銀盤の上を玉あられの走るような...
谷崎潤一郎 「少年」
...いろいろ心配もあられましたでしょうが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...霰(あられ)のたばしるような...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...加能作次郎(かのうさくじろう)と云うひとの霰(あられ)の降る日と云うのを不思議によく覚えています...
林芙美子 「文学的自叙伝」
...直ぐにあられもない噂が持ちあがるなんて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...たいそう悔しく思ったことはご存じではあられますまい...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...油画師は必ず写生に依(よ)り候えどもそれで神や妖怪(ようかい)やあられもなきことを面白く画き申候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...○風船あられは下谷区東黒門町七番地東英堂にあり...
村井弦斎 「食道楽」
...峯の阿闍利さまは去る由緒ある猶子(ゆうし)であられたそうですが...
室生犀星 「あじゃり」
...帝はまだお若くあられるし...
吉川英治 「三国志」
...数代簪纓(しんえい)の誉れ高くご父祖はみな宰相や大臣の職にあられたのではないか...
吉川英治 「三国志」
...いま帝みずからご進発あられてもその短(たん)を補うほどの効果は期し難く...
吉川英治 「三国志」
...霰(あられ)でもこぼれて来たのか...
吉川英治 「新書太閤記」
...突然お越しあられたのは...
吉川英治 「新書太閤記」
...霰(あられ)を持って山風がふきこんで...
吉川英治 「親鸞」
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