...土産には霰酒(あられざけ)や奈良漬などがあつた...
薄田泣菫 「茶話」
...呼かへす鮒売見えぬあられかな 凡兆句意は...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...「『枕(まくら)にひびくあられの音』云うとこの恰好(かっこう)して下さい」とか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...火のごとき鉄拳(てつけん)は霰(あられ)とばかりその面上頭上に落下するのであつた...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...天皇が国家の元首であられる点において...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...などあられもない事まで思う...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...全くあられもない方へ走り出してしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...あられもない姿で引っくり返っておりますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...またあられもないことを口からすべらかして...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...たいそう悔しく思ったことはご存じではあられますまい...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...奥様が運命の被害者であられることは確実でございます...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...故郷の母にあられもない法螺を吹いたに決つてゐる...
牧野信一 「貧しき日録」
...籾(もみ)は夕立か霰(あられ)のように...
宮沢賢治 「オツベルと象」
...米谷(まいや)(外記)どのはお国詰であられたし...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...あられ小紋の着もの...
吉川英治 「大岡越前」
...賢(とうけん)などという魏将が雨あられと...
吉川英治 「三国志」
...「あられもないお迷いごと」とばかりいって...
吉川英治 「新書太閤記」
...降りやんだ霰(あられ)の空は星になって青く冴え返っている...
吉川英治 「親鸞」
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