...霰(あられ)を炮烙(ほうろく)で煎つたやうな...
芥川龍之介 「酒虫」
...又先生は今も云う様にスケッチが上手であられたが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...先生は身心共に非常に健全であられ老年に至る迄盛んに運動をして居られた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...とあるにもあられず...
泉鏡花 「悪獣篇」
...寂寞(ひっそり)と霰(あられ)が止む...
泉鏡花 「霰ふる」
...京山男少年乙未秋京水百鶴北越雪譜初編 巻之上越後塩沢鈴木牧之 編撰江戸京山人百樹 刪定○地気(ちき)雪(ゆき)と成(な)る弁(べん)凡(およそ)天より形(かたち)を為(な)して下(くだ)す物(もの)○雨(あめ)○雪(ゆき)○霰(あられ)○霙(みぞれ)○雹(ひよう)なり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...「『枕(まくら)にひびくあられの音』云うとこの恰好(かっこう)して下さい」とか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...国民的結合の中心であり国民的精神の生きた象徴であられるところに...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...志摩の國より熊野へわたる船にのりてよめる加布良古の三崎の小門をすぎくれば志摩の浦囘に浪立ち騒ぐ麥崎のあられ松原そがひみにきの國やまに船はへむかふ十日...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...あられては大変だが...
牧野信一 「F村での春」
...さてはあられもない卑猥な言辞を弄して...
牧野信一 「真夏の朝のひとゝき」
...武士(もののふ)の矢並(やなみ)つくろふ小手の上に霰(あられ)たばしる那須の篠原(しのはら)という歌は万口(ばんこう)一斉(いっせい)に歎賞(たんしょう)するように聞き候えば今更(いまさら)取りいでていわでものことながらなお御気(おき)のつかれざることもやと存(ぞんじ)候まま一応申上(もうしあげ)候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...すべての感覚をこの人のあられるようなはなやかな状態をもって満たされるがよい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...変テコになってヘタバッてしまう迄の極度にあられもない気分の変幻を...
夢野久作 「江戸川乱歩氏に対する私の感想」
...寒さにも熱さにも堪えられる身体(からだ)になりたい……と身も世もあられず悶(もだ)え戦(おのの)いているうちに...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...まった城之介(じょうのすけ)どの(信忠)にもお出ましあられ...
吉川英治 「新書太閤記」
...大盗篇あられ一この辺りは新しい仏都をなしかけていた...
吉川英治 「親鸞」
...そこらの御堂の蔀(しとみ)や縁にこぼれて来るのは白い霰(あられ)であった...
吉川英治 「源頼朝」
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