例文・使い方一覧でみる「あらいざらい」の意味
スポンサーリンク...其の後は家に一人のこって居たけれ共夫となるべき人もないので五十余歳まで身代のあらいざらいつかってしまったのでしょうことなしに親の時からつかわれて居た下男を夫にしてその土地を出て田舎に引き込んでその日暮しに男が犬をつって居ると自分は髪の油なんかうって居たけれどもこんなに落ぶれたわけをきいて買う人がないので暮しかね朝の露さえのどを通す事が出来ないでもう今は死ぬ許りになってしまった... 
井原西鶴 宮本百合子訳 「元禄時代小説第一巻「本朝二十不孝」ぬきほ（言文一致訳）」
...全部あらいざらい書いて送ってやったのです...
太宰治 「未帰還の友に」
...あらいざらい話してもらっても構わない...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...あらいざらい話すことにしました...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「蒼炎石」
...あらいざらい書き立てる勇気があると云うばかりじゃない...
夏目漱石 「坑夫」
...部屋のあらいざらいの道具が...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...あらいざらいの勘定をさせる魂胆なんやから...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...あらいざらいの金を...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...ボソボソと低い声であらいざらいの事を話して愚痴をこぼしたり...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...お久美さんは体を前後に振って永い間たまって居た心からの笑いが今あらいざらい飛び出しでも仕た様に涙をためて笑いこけた...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...ただ一度のその音は私の心をあらいざらいおびやかして行って仕舞った...
宮本百合子 「悲しめる心」
...国内の物資はあらいざらい...
三好十郎 「猿の図」
...今こそあらいざらい聞いて貰えるという気持で...
山本周五郎 「新潮記」
...あらいざらい弱さ脆さを吐きだしてしまったあとの...
山本周五郎 「日本婦道記」
...そのことをできるだけあらいざらい打ち明けましょう...
Ｊ. Ｓ. レ・ファニュ J.S.Le Fanu The Creative CAT 訳 「ドラムガニョールの白い猫」
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