...「ケシの花だ」「知っているよ」「これから阿片がとれるんだ」あやふやな気持で...
梅崎春生 「狂い凧」
...物に臆したやうなあやふやな愚かしいところがありました...
薄田泣菫 「小壺狩」
...いかにも「ハムレットの墓」らしいあやふやなもので...
谷譲次 「踊る地平線」
...己(おれ)にもあやふやなところがあるからだ」道太はそう思うと...
徳田秋声 「挿話」
...この世論(社会も亦)というものこそ最も捉え難いあやふやなものなのである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...もう今迄のあやふやな生活を擲って...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...私の心境だってまだあやふやなのである...
豊島与志雄 「新妻の手記」
...あんなあやふやな奴は駄目ですよ...
豊島与志雄 「変な男」
...果してどれ程の価値がある?況(いわん)や友はあやふやな語学の力で分らん処を飛ばし飛ばし読んだのだ...
二葉亭四迷 「平凡」
...あやふやなんですな...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...つまりその作品価値とは全然別個の……」私が吃りながらあやふやな返事をしてゐる時...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...あやふやな、困ったような微笑が顔にうかんで、眼は考え込むように、またいくらか光を失いかけるほど大儀そうに、薄闇の中をうかがっている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...そりや………」とあやふやなことを謂ツて...
三島霜川 「平民の娘」
...それほど人間の態度というものはあやふやなものなのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...記事にはあやふやな部分がちっともなく...
柳田国男 「山の人生」
...あんなあやふやな奇蹟的なものではない...
夢野久作 「暗黒公使」
...あやふやな――らしいの程度ではなく...
吉川英治 「親鸞」
...小さな」そのあやふやな言葉にも...
蘭郁二郎 「植物人間」
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駆り立てられるように 水屑 敬い
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