...もう受付へ来る人も、あまりない...
芥川龍之介 「葬儀記」
...訪(たず)ねてくれる仲間(なかま)もあまりないので...
ハンス・クリスチャン・アンデルゼン Hans Christian Andersen 菊池寛訳 「醜い家鴨の子」
...ところが今言った通り我輩が人の話を聴かぬから耳からの学問はあまりない...
大隈重信 「我輩の智識吸収法」
...独立した悪魔のような物語はあまりない...
田中貢太郎 「魔王物語」
...しなければならないことはあまりない...
種田山頭火 「其中日記」
...私には名利の慾望はあまりない...
種田山頭火 「旅日記」
...同じように「何もしないがえらい人」とか「作品はあまりないが大文豪」とか「研究は発表しないがえらい科学者」とかいうものもやはり一種の透明不可視人間かもしれないのである...
寺田寅彦 「自由画稿」
...なるほど弓削道鏡(ゆげのどうきょう)が自分の同郷出身だといって自慢する人はあまりないかもしれないが...
寺田寅彦 「夕凪と夕風」
...この大学教授の思想体系とそうした運動や運動の主体との関係は事実あまりないらしい...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...道行く人もあまりない...
豊島与志雄 「牛乳と馬」
...今のところほかにあまりないと思う...
永井隆 「この子を残して」
...あるいは汽車がトンネルの中で立ち往生したというような経験をもたぬ人々はおそらく空気について考える機会があまりないでしょう...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...日本でいう、いわゆるサラリーマンの家庭でも、奥さんが、ストッキングのつくろいをするということは、あまりない...
中谷宇吉郎 「捨てる文化」
...エヂプトのぴらみっとを除(のぞ)いてはあまりないかと思(おも)はれます...
濱田青陵 「博物館」
...私もそばで手足の代わりに使う者もあまりないのだから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...琴などはまして稽古をする者がなくなったということですからあなただけ弾ける人はあまりないでしょう」と院がお言いになると...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一冊の書物でこれほどの売れゆきを見せた書物はバイブル以外にはあまりないと思われる...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...別に八釜(やかま)しい注文はあまりない...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
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