例文・使い方一覧でみる「あまつさえ」の意味


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...あまつさえ手をあげて...   あまつさえ手をあげての読み方
芥川龍之介 「さまよえる猶太人」

...あまつさえ酔に乗じて...   あまつさえ酔に乗じての読み方
泉鏡花 「一景話題」

...月の影には相応(ふさわ)しい、真黒(まっくろ)な外套(がいとう)の、痩(や)せた身体(からだ)にちと広過ぎるを緩く着て、焦茶色の中折帽、真新しいはさて可(い)いが、馴(な)れない天窓(あたま)に山を立てて、鍔(つば)をしっくりと耳へ被(かぶ)さるばかり深く嵌(は)めた、あまつさえ、風に取られまいための留紐(とめひも)を、ぶらりと皺(しな)びた頬へ下げた工合(ぐあい)が、時世(ときよ)なれば、道中、笠も載(の)せられず、と断念(あきら)めた風に見える...   月の影には相応しい、真黒な外套の、痩せた身体にちと広過ぎるを緩く着て、焦茶色の中折帽、真新しいはさて可いが、馴れない天窓に山を立てて、鍔をしっくりと耳へ被さるばかり深く嵌めた、あまつさえ、風に取られまいための留紐を、ぶらりと皺びた頬へ下げた工合が、時世なれば、道中、笠も載せられず、と断念めた風に見えるの読み方
泉鏡花 「歌行燈」

...あまつさえ自分一人が幸運に舌鼓(したつづみ)を打って一つ鍋(なべ)を突付(つッつ)いた糟糠(そうこう)の仲の同人の四苦八苦の経営を余所々々(よそよそ)しく冷やかに視(み)た態度と決して穏当(おだやか)でなかったから...   あまつさえ自分一人が幸運に舌鼓を打って一つ鍋を突付いた糟糠の仲の同人の四苦八苦の経営を余所々々しく冷やかに視た態度と決して穏当でなかったからの読み方
内田魯庵 「美妙斎美妙」

...あまつさえ左の足首さえ切断されてしまった...   あまつさえ左の足首さえ切断されてしまったの読み方
海野十三 「蠅男」

...あまつさえ彼らの利害には何の関係もないはずの私の片腕を折り...   あまつさえ彼らの利害には何の関係もないはずの私の片腕を折りの読み方
海野十三 「放送された遺言」

...あまつさえ写生の道具などをも運んで贋(にせ)の現場を作り上げるなどと云う余裕は持てないことになる...   あまつさえ写生の道具などをも運んで贋の現場を作り上げるなどと云う余裕は持てないことになるの読み方
大阪圭吉 「闖入者」

...そしていいつけられたとおり、番手桶に水をくんで、広書院へもどってきたときには、すでに左近将監は死体をどこかへはこんでしまったものとみえて、もはやそこに若さまのすがたはなく、あまつさえ、大村藩城代家老ともあろう身が、袴(はかま)のももだちたかくとって、たすきをかけ、下男(げなん)のように、せっせと畳の血のり、欄間の血しぶきをふいておりました...   そしていいつけられたとおり、番手桶に水をくんで、広書院へもどってきたときには、すでに左近将監は死体をどこかへはこんでしまったものとみえて、もはやそこに若さまのすがたはなく、あまつさえ、大村藩城代家老ともあろう身が、袴のももだちたかくとって、たすきをかけ、下男のように、せっせと畳の血のり、欄間の血しぶきをふいておりましたの読み方
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」

...あまつさえ彼らは...   あまつさえ彼らはの読み方
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」

...「あまつさえ、勘定奉行大橋近江守(おおはしおうみのかみ)殿を欺(あざむ)き、本多伯耆守(ほんだほうきのかみ)殿にまで御迷惑をかけ、百姓共の強訴(ごうそ)を拒んで、大公儀の御眼を昏(くら)ます不届千万の処置振り、天人倶(とも)に許さざる暴戻(ぼうれい)とは此事で御座るぞ――その兵部少輔殿の倖風情が、拙者の娘を申受け度いなどとは以(もっ)ての外だ、とっとと帰らっしゃれ――何、そう言ったが不足だと仰しゃるか、宜しいお相手仕(つかまつ)ろう、四人や五人の腰抜武士を恐るる拙者では無い、さア」五十幾歳の遠藤主膳、一刀を提(ひっさ)げて立つと、縁側の障子を押し開けて、夜の庭に飛出そうとするのです...   「あまつさえ、勘定奉行大橋近江守殿を欺き、本多伯耆守殿にまで御迷惑をかけ、百姓共の強訴を拒んで、大公儀の御眼を昏ます不届千万の処置振り、天人倶に許さざる暴戻とは此事で御座るぞ――その兵部少輔殿の倖風情が、拙者の娘を申受け度いなどとは以ての外だ、とっとと帰らっしゃれ――何、そう言ったが不足だと仰しゃるか、宜しいお相手仕ろう、四人や五人の腰抜武士を恐るる拙者では無い、さア」五十幾歳の遠藤主膳、一刀を提げて立つと、縁側の障子を押し開けて、夜の庭に飛出そうとするのですの読み方
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」

...田舎(いなか)の実科女学校まで出た千穂子が、こうしたあやまちを犯し、あまつさえ、父との間に女の子供を生んでしまったと云うことは哀(かな)しい運命に違いない...   田舎の実科女学校まで出た千穂子が、こうしたあやまちを犯し、あまつさえ、父との間に女の子供を生んでしまったと云うことは哀しい運命に違いないの読み方
林芙美子 「河沙魚」

...あまつさえ大衆から喝采を浴び...   あまつさえ大衆から喝采を浴びの読み方
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」

...自分に迷って死んだであろう……あまつさえ...   自分に迷って死んだであろう……あまつさえの読み方
三上於兎吉 「艶容万年若衆」

...それだけでも淋しい谷中の深更け――あまつさえ...   それだけでも淋しい谷中の深更け――あまつさえの読み方
三上於菟吉 「雪之丞変化」

...あまつさえろくに刀の抜きようも知らないで...   あまつさえろくに刀の抜きようも知らないでの読み方
吉川英治 「剣難女難」

...あまつさえ丹後守の老臣ずれが...   あまつさえ丹後守の老臣ずれがの読み方
吉川英治 「剣難女難」

...あまつさえ法外科五十余...   あまつさえ法外科五十余の読み方
吉川英治 「親鸞」

...あまつさえ、この後とも、頼むぞと、すこしも主君顔をされない老公の真情にいたっては、さすがに狡智厚顔なかれも、(ああ、罰(ばち)が中(あた)ろう)と思わず身がふるえて来たのである...   あまつさえ、この後とも、頼むぞと、すこしも主君顔をされない老公の真情にいたっては、さすがに狡智厚顔なかれも、が中ろう)と思わず身がふるえて来たのであるの読み方
吉川英治 「梅里先生行状記」

「あまつさえ」の書き方・書き順

いろんなフォントで「あまつさえ」


ランダム例文:
両者   決意を示す   スサノオ  

チーズローリングと世界一硬いチーズ

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