...またあまたの白衣きたる尼の像を示し給ふ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...お釜の持主である大学生雨谷(あまたに)君は...
海野十三 「金属人間」
...かれのあまたの愛人のひとりで...
江戸川乱歩 「影男」
...夜叉の怪は唐土の書にもあまた散見せり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...ぢやあまた、そのうち、来ます...
太宰治 「火の鳥」
...○道路釧路國釧路郡役所裏の丘上にはコロボックルの住居跡たる竪穴數多(あまた)存在する事なるが...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...少なくも連句の共同作家の相異なるあまたの個性の融合統一ということが連句芸術の最重要な要素であるということがいくらか明瞭(めいりょう)にされたであろうと思う...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...可憐なる妻ははてなき涕涙に 495潜然としてあまたたび見送りながら別れ去り...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...父や叔父(おじ)たちや従兄弟(いとこ)たちや数多(あまた)の親戚(しんせき)など...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...たち喚ばひあまたもしつゝ...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...無慘やあまたの砲車は敵彈に撃ち碎かれ...
萩原朔太郎 「宿命」
...このデリケートな点に関するあまたの説――そのあるものは明敏であり...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「鐘塔の悪魔」
...そこには生もなく死もなく永遠に光つてゐる数多(あまた)の光源だけが存在してゐる空とかと名付けられた所は……とまで思ふとじつとして居られない程怖ろしくて堪まらなくなります...
牧野信一 「青白き公園」
...守る夜あまたになりぬれば...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...「ああまた柘榴の花が咲いた...
三好達治 「柘榴の花」
...あまたな寵姫の起居している所で...
吉川英治 「私本太平記」
...そのほかあまたの山掘夫(やまほり)たち...
吉川英治 「神州天馬侠」
...およそ柴田家の近衆数多(あまた)なうちでも...
吉川英治 「新書太閤記」
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