...数多(あまた)の病院が...
海野十三 「空襲葬送曲」
...これに類した数多(あまた)の事柄が...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...今でいえば御馳走船とでもいうべきあまたの小船を...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...竹藪には烏瓜あまた下りたり...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...突然こうもあまたたびはばたきをさせるようになったその誘因というものが...
中里介山 「大菩薩峠」
...関係深い人に譲りて差支えないことが数多(あまた)ある...
新渡戸稲造 「自警録」
...豈(あに)計(はか)らんや新参者は数多(あまた)の列座中にあったので...
新渡戸稲造 「自警録」
...ソレで精神修養どころか、ああまたかと、精神状態が下る...
新渡戸稲造 「人格を認知せざる国民」
...されど海の蛍が灯りとなりそこここの円塔をそっと照らし上げる――ほのかな灯が頂塔へとふうわっと円蓋へと――尖塔へと――王の間(ま)へと――寺院へと――廃都然した城壁へと――蔦の彫刻と石の花のある久しく忘れられた影なす憩いの場へと――そしてあまたの見事な神殿へと...
エドガー・A・ポオ Edger A. Poe 「ポオ異界詩集」
...――高麗のあたりの瓜作り(ヨイショッと多数の掛声)瓜をば取られじともる夜あまたになりぬれば(ヨイショッ!)瓜を枕に眠りけり――歌声と共に興に乗って...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...とうてい殿中近くにすだくあまたの虫のこえを聞いて...
室生犀星 「花桐」
...許多(あまた)の戒名が列記してある...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...さて許多(あまた)のめでたき影ども浮び出づ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...壮士(ますらお)あまた宮内(みやぬち)に...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...「おれがよくよくあいつに云い聞かした、どこかの凄(すご)いような家の御落胤だと思い込ましといたからな、そういうところは馬鹿の人徳てえもんで、一度こうと思ったら待ったなしよ、世間でも馬鹿の一つ覚えというくれえだ、大丈夫だよ」「うん、それはまあ、そうだ」「それより大家の禿め、おっ、みろみろ、豆板が三枚、三分あるぜ、これゃあ驚きだ」「うんなにしろ本筋の本格だからな」「悠々たるお漏らしか、ひーひーひー、ああまただ、ひーひーひー、助けて呉れ、ひーひー、ものう云わねえで呉れ、ひーひー」そうしてやがて、両名の者は、この吉報を伝えるべく、長屋同志の家を歴訪にでかけたのであった...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...あまたの青竹と杉丸太(すぎまるた)をつんだ車が...
吉川英治 「神州天馬侠」
...そこに数多(あまた)並んでいた諸士をうしろに数歩出て...
吉川英治 「新書太閤記」
...およそ柴田家の近衆数多(あまた)なうちでも...
吉川英治 「新書太閤記」
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