...ドメニカはわが日ごろ書き棄てたる反古(ほご)あまた取り出でゝ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...僅(わず)かの相違であるが『あまた立ちならぶ様のさびしも』と詞に淀みのある云い方が自然に作者の心持を現わして居る...
伊藤左千夫 「歌の潤い」
...年頃数多(あまた)の獣類(けもの)を虐(しいた)げ...
巌谷小波 「こがね丸」
...あまたの記者を招くに方り...
大町桂月 「町田村の香雪園」
...「それあまた、ひどい...
太宰治 「新ハムレット」
...一門の年長者たるの故を以て一介(いっかい)の老骨(ろうこつ)に結構な財宝をあまたゝび贈ってくれた上に...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...柄にはあまたの黄金の鋲燦爛と光る劔...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...甘垂(あまた)るい金玉糖(きんぎょくとう)を幾切か頬張(ほおば)った...
夏目漱石 「門」
...引く手あまたの人氣娘でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まことに引く手あまたではあつたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あまた大悪党がいる中で...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...引手あまたであり乍(なが)ら...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...己れは子あまたある末子なる女童この昼渡り近き池に遊ぶを制すれど聴かず...
南方熊楠 「十二支考」
...数多(あまた)の刺客(せっかく)に狙われた...
吉川英治 「江戸三国志」
...そこへあまたの武士(ぶし)に追いつめられてきた乱髪(らんぱつ)の小童(しょうどう)があった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...数多(あまた)に抱えている主人は...
吉川英治 「平の将門」
...一族郎党を数多(あまた)ひきつれて...
吉川英治 「平の将門」
...あの出陣列に従って行った御家来衆も数多(あまた)ながら...
吉川英治 「茶漬三略」
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