...コロンナをばあまたゝび過ぎぬ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...おなし心の人あまたありてその事とゝのひ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...僕も引く手あまたのせわしい身...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「サセックスの吸血鬼」
...四幕目、誘惑(いざない)の魔の岩屋にて、目くるめく遊仙窟の舞台、妙(たへ)なる楽の音につれて現れ出し時、君は、明き灯の下に、あまた居並び、横りたる妖女の頭に立ち給ひき...
永井荷風 「舞姫」
...甘垂(あまた)るい金玉糖(きんぎよくたう)を幾切(いくきれ)か頬張(ほゝば)つた...
夏目漱石 「門」
...僕はずいぶん異なった境遇に遭遇(そうぐう)したあまたの人に接して考える...
新渡戸稲造 「自警録」
...銘酒あまた棚の上にならべて帳場めきたる處も見ゆ...
樋口一葉 「にごりえ」
...そうしてうす暗い夜の世界が展(の)べられると蝙蝠(こうもり)のように夜だけ羽をひろげて飛び廻る女供を狙う幾多(あまた)の男が...
細井和喜蔵 「女給」
...「不幸」も数多(あまた)集まれば...
松永延造 「ラ氏の笛」
...其処には希臘(グレシア)の男女(なんによ)の神体を彫(きざ)める美しき大理石の立像数多(あまた)有りし由に候...
アルツウル・シユニツツレル Arthur Schnitzler 森林太郎訳 「アンドレアス・タアマイエルが遺書」
...ああまた何をかいわんや!* 薬剤師...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あまたの金銀ががらがらと空から落ちて来るという話で...
柳田国男 「年中行事覚書」
...へんぽんたる古幟(ふるのぼり)とあまたのビラと...
吉川英治 「江戸三国志」
...あまたな贄(にえ)が――人柱(ひとばしら)というものが――要(い)るものだ...
吉川英治 「私本太平記」
...数多(あまた)の武人が弓矢を捨てていると聞く」と...
吉川英治 「神州天馬侠」
...あまたの矢や楯(たて)が...
吉川英治 「神州天馬侠」
...あまたの少年たちは...
吉川英治 「神州天馬侠」
...あの祭壇(さいだん)で御岳(みたけ)の神官(しんかん)とあまたの御岳行者(みたけぎょうじゃ)が式(しき)をやる...
吉川英治 「神州天馬侠」
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