...ああまたもや失敗した...
李光洙 「愛か」
...引手夥多(ひくてあまた)の彼処(かしこ)を抜けて...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...されば近来も越地に遊ぶ文人墨客(ぶんじんぼくかく)あまたあれど...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...今日は彼岸にや本堂に人数多(あまた)集りて和尚の称名(しょうみょう)の声いつもよりは高らかなるなど寺の内も今日は何となく賑やかなり...
寺田寅彦 「半日ある記」
...僕も引く手あまたのせわしい身...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「サセックスの吸血鬼」
...番地官名など細かに肩書きして姓名数多(あまた)記(しる)せる上に...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...占星師にもえ知られぬあまたの星を空にみたすうるわしき自然の胸に生きとし生けるものは喜びに酔いしれ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...自分が同時に異った数多(あまた)の存在で...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...今でいえば御馳走船とでもいうべきあまたの小船を...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...息せき切って上って来る数多(あまた)の人々を認めました...
中里介山 「大菩薩峠」
...引く手あまたの人氣娘でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...東山――(ベッドの上に起き上がって)ああまたあの夢を見た...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...古人のいまだかつて作らざりし者を数多(あまた)造り出せり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...「不幸」も数多(あまた)集まれば...
松永延造 「ラ氏の笛」
...許多(あまた)の戒名が列記してある...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...星あまたきらめけり...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...友あまたかたらひ来て其女を殺してけり...
柳田国男 「山の人生」
...羅馬(ローマ)国の短刀をほかにも探している者が数多(あまた)あると相見えますな...
吉川英治 「江戸三国志」
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