...変なあぶくが浮いている...
石川欣一 「可愛い山」
...血のあぶくをごぼごぼ口からふきだして...
海野十三 「少年探偵長」
...烏啼の仕業と判断せられたわけですな」捜査課長の虻熊(あぶくま)警視が挨拶をした...
海野十三 「心臓盗難」
...女が逃げたええ逃げたそのさきや吉祥寺どうせ火になる吉祥寺阿武隈(あぶくま)川のええ水も此の火は消せなんだとねえ酒と水とは...
高村光太郎 「智恵子抄」
...その拍子にお菊さんの呼吸があぶくのやうになつて口からぶくぶくと出た...
田中貢太郎 「雨夜詞」
...その拍子にお菊さんは己(じぶん)の呼吸(いき)があぶくのようになって口から出るのを感じた...
田中貢太郎 「萌黄色の茎」
...僕あどんな目論見を奴に話してやったか分るかい?泡沫(あぶく)でも空中楼閣でもないんだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「マリ・デル」
...今はただ泥の泡(あぶく)だけだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...七兵衛から捲きあげたあぶく銭...
中里介山 「大菩薩峠」
...先生あぶく銭がはいったのでとても嬉しくてどうしようかと色々考えた末...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
......
野口雨情 「都会と田園」
...阿武隈大膳正(あぶくまだいぜんのしょう)の乱行記の一節...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...賭博場(ばくちば)の賽の目次第で転げ込んだ泡沫銭(あぶくぜに)だ...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...あぶく銭(ぜに)ですもの……宗教屋つて...
林芙美子 「浮雲」
...涎れあぶくを吹いているよちよち歩きの男の子である...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...喘いであぶくをふきだしながら...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...小さな渦(うづ)が黄(き)いろぽい泡(あぶく)を載せた儘すい/\と流れてゐた...
横瀬夜雨 「筑波ねのほとり」
...アレヨアレヨとあぶくのごとく沸騰(ふっとう)して...
吉川英治 「神州天馬侠」
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