...中にも見すぼらしい破屋(あばらや)で...
泉鏡花 「婦系図」
...荒屋(あばらや)のあはれの胸も高かき望に...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...一軒の荒屋(あばらや)が建っていた...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...そのひょうしに、ローソクのほのおがゆれて、金色のどくろや、あばら骨が、キラキラと光りました...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...ひどいあばら家だった...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...たとひ雨洩るあばらやに住まふとも...
大町桂月 「鹿島詣」
...同時に肋骨(あばらぼね)のあたりにしたゝか打撃を加えられて...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...東京で二十円の借家から六畳二室(ふたま)の田舎(いなか)のあばら家への引越しは...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...「おつる坊!」閉め切ってる破家(あばらや)のうちに響いた声が...
豊島与志雄 「特殊部落の犯罪」
...炎はその破屋(あばらや)を満たし...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その破家(あばらや)も楽園となるのだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...こんな破屋(あばらや)でも泊る事が出来るんだったと...
夏目漱石 「坑夫」
...冴えた肋(あばら)に入り交ふものは...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...われわれを見すぼらしいあばらやに喜び迎えた時と同じように...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...そしてちっとも構ってくれないので「そんなに押してはあばら骨が折れてしまいます」ともう一度叫んで...
三浦環 「お蝶夫人」
...アバラケは亭を阿婆良也(あばらや)と訓(よ)むごとく荒れ寥(すさ)んだ義で毛なしと近く...
南方熊楠 「十二支考」
...あばらが何處にあるのか判らない厚い張りがあつた...
室生犀星 「神のない子」
...肋骨(あばらぼね)のふくらむほどであった...
吉川英治 「親鸞」
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