...妹たちが食事を終わって二人であと始末をしているとまた玄関の格子(こうし)が静かにあく音がした...
有島武郎 「或る女」
...君は僕等すべての死んだあと始末をして...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...そして家のあと始末を万事任せるとの委任状をくれと言う...
大杉栄 「獄中消息」
...泉小次郎親平の異変のあと始末もすんで...
太宰治 「右大臣実朝」
...直治の死のあと始末をして...
太宰治 「斜陽」
...……あと始末を充分にして戸外へ出る...
久生十蘭 「金狼」
...いいか、あと始末だぞ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...あと始末をするために二...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...勝手に費った借金のあと始末じゃあ此方が元も子も失くしてしまわあ...
矢田津世子 「凍雲」
...あと始末をしているのだ...
山川方夫 「愛のごとく」
...あと始末に忙し気な御様子...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...夕餉のあと始末を終って...
山本周五郎 「追いついた夢」
...――女はあと始末をし...
山本周五郎 「季節のない街」
...大助があと始末を済ませると...
山本周五郎 「新潮記」
...そのあと始末に手が離せなかったのと...
山本周五郎 「柳橋物語」
...各の陣の方へ運んでゆくあと始末の兵だけである...
吉川英治 「上杉謙信」
...向後の処置やあと始末などを計って...
吉川英治 「江戸三国志」
...兇行のあと始末をつけないのでしょう」「あの晩...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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