...全部分解(ぶんかい)がすんだあとであった...
伊藤左千夫 「廃める」
...そういう状態が十五分ほどつづいたあとで...
海野十三 「宇宙の迷子」
...あとでその話をして大笑いをしたことがあった...
大杉栄 「獄中記」
...外国に逃げて七カ年も放浪したあとで...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...ご亭主が出征したあとで開いたお好み焼屋が...
高見順 「如何なる星の下に」
...あとで、ゆっくり……」俺は女を追い払うように手を振っていた...
高見順 「いやな感じ」
...その墓の左脇(ひだりわき)にある別な墓を指し示しながらきっとそのあとでこのお墓へも香華(こうげ)を手向(たむ)けて行かれますお経料などもそのお方がお上げになりますという...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...同じく評判のドイツ映画「青い天使」のすぐあとでこのフランス的なるフランス映画を見たことは望外のおもしろい回り合わせであった...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...右の経験のあとで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...宅(うち)へ着(つ)いた時(とき)は一足違(ひとあしちがひ)で叔母(をば)がもう歸(かへ)つたあとであつた...
夏目漱石 「門」
...私は、警察回りというのがいやで、そのまま、すっぽかしてしまい、あとで佐藤氏に、うんと怒られた...
野村胡堂 「胡堂百話」
...あとで五人の子供衆が歸つて來ないと聽いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...すぐそのあとで教師がドアをさっと開け...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...左大臣家の源氏の夫人がなくなったあとでは...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ではあとで来る」六その日は定刻を二時間も過ぎてから下城した...
山本周五郎 「はたし状」
...松造はただ「それではあとで送り膳(ぜん)でも届ければいい」と云っただけであった...
山本周五郎 「柳橋物語」
...これはあとで聞いたことだが...
山本周五郎 「やぶからし」
...あとで宿の者に様子を聞いたらしく...
吉川英治 「江戸三国志」
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