...あとかたもなく吹きとばされてしまうのだ...
海野十三 「超人間X号」
...さっきいた事務所はあとかたもなくなって...
海野十三 「街の探偵」
...あの夥しい血潮まであとかたもなく消え去ってしまった...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...今はあとかたも無し...
大町桂月 「碓氷峠」
...いつものところへ行つて、淵をのぞいて見ましたら――どうでせう、あの清らかにすんだ淵は、あとかたもなく、赤にごりした水が、大きな岩にかみつくやうにしてぶつかつてゐました...
土田耕平 「千本木川」
...やがて自分達も死んでしまへばいよ/\何(なに)も彼(か)も煙(けむり)になつて跡方(あとかた)もなく消え失(う)せてしまふのだ………...
永井荷風 「すみだ川」
...しだいに沈んで痕迹(あとかた)もなくなるまで...
夏目漱石 「門」
...次第(しだい)に沈(しづ)んで痕迹(あとかた)もなくなる迄(まで)...
夏目漱石 「門」
...來て見ればあとかたなしで...
林芙美子 「大島行」
......
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...こっちの通りだけはいつものとおりで家のあとかたもない水の面をおまわりさんは白服でぼんやり見ているの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あとかたもなくきえうせてしまったのです...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「十二人兄弟」
......
藪田忠夫 「休日に」
...あとかたもなく消え失せていたのであった...
夢野久作 「暗黒公使」
...あとかたもなく消え失せていて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...あとかたもなくなり...
吉川英治 「私本太平記」
...あとかたづけがまた大変である...
吉川英治 「新・水滸伝」
...馬蹄(ひづめ)の痕形(あとかた)もないのである...
吉川英治 「源頼朝」
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