...あとにもさきにもこれが初めてである...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...まあその辺やな」「あとは...
海野十三 「蠅男」
...その猟犬(りょうけん)がかみついたあとと知られた...
アーネスト・トムソン・シートン 薄田斬雲訳 「動物物語 狼の王ロボ」
...あと二年で女学校へ入るだろうし...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...幸福も不幸福も、変化の瞬間が最高点で、それからあとは、大地震の余震のように消えて行く...
寺田寅彦 「鑢屑」
...はあはあと激しい息をついているのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...靴は仲間のローズに世話をしてもらつて、やつとの思いで買つた中古の黒革のハイヒール、或る男が、わたしのことを、初荷の馬だねと云つたけれども、その時に意味が判らなかつたけれど、あとで、その意味をきいてとても癪だつた...
林芙美子 「淪落」
...するとあとはもう会話も態度も殆どオートマチツクに流れだすのだ...
原民喜 「火の唇」
...ブツブツの荒地にしたあとへ...
久生十蘭 「猪鹿蝶」
...メアリと父親が相続したあとの事です...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...小樽のおばあさんにあげる手袋を買いに行っていたあとにつきました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...もうあと五年位たってから信じてもおそくあるまいと思うものですから...
三好十郎 「恐怖の季節」
...少し飲むほうがいいんだがなあと...
山本周五郎 「さぶ」
...後(あと)へはお退(ひ)きになりそうに思われませぬお心のほどと...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...あとは容易に頂へ行けない樵夫道(そまみち)にすぎない...
吉川英治 「新書太閤記」
...あとからここへ馳けつけてきた彼は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...あとはそのうえに亀石(かめいし)をすえ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...顔を見あわすと、小次郎は、やあといって、初めて凄愴(せいそう)な青白さを、顔から捨てて笑った...
吉川英治 「宮本武蔵」
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