...ほとんど何事にも軋轢(あつれき)し合った...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...進歩党と保守党との間には多少の軋轢(あつれき)を免(まぬか)れなかったが...
大隈重信 「選挙人に与う」
...人間各種族の膨脹の結果として生ずる種族間の軋轢(あつれき)と...
丘浅次郎 「戦争と平和」
...朋党(ほうとう)の軋轢(あつれき)に禍(わざわ)いせられて...
田中貢太郎 「頼朝の最後」
...目下この新大陸の新興二大企業間に危機的軋轢(あつれき)が発生して風雲楽観をゆるさないものがある――なあんかと...
谷譲次 「踊る地平線」
...諸侯の軋轢(あつれき)をやめさせ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...学派の軋轢(あつれき)の恐るべき事などを小耳(こみみ)に聞いて知っていた...
永井荷風 「正宗谷崎両氏の批評に答う」
...加藤博士は監獄教誨師問題について当時各宗教家間に軋轢(あつれき)があったことからこの際何の宗教にも属していない儒教の人を用いたらよかろうというような説であったと覚えている...
中里介山 「生前身後の事」
...今までそれを外に現わすまいとのみ力(つと)めて来た微妙な軋轢(あつれき)が...
夏目漱石 「明暗」
...他の一方には軋轢(あつれき)を生(しょう)じ同僚(どうりょう)を擲(なぐ)れとか...
新渡戸稲造 「自警録」
...その軋轢(あつれき)が...
火野葦平 「花と龍」
...こんな軋轢(あつれき)のあったことは...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...君自身とのあつれき...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...些細な日常の感情軋轢(あつれき)を整理することをおのずから学ぶであろうし...
宮本百合子 「現実の道」
...宮廷内のあつれきも相当ひどいものと聞いている...
吉川英治 「私本太平記」
...この軋轢(あつれき)はどっちからともいえないものだが...
吉川英治 「私本太平記」
...直義と師直との軋轢(あつれき)は...
吉川英治 「私本太平記」
...明らかに貴族と農民と軋轢(あつれき)を語るものである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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