...進歩党と保守党との間には多少の軋轢(あつれき)を免(まぬか)れなかったが...
大隈重信 「選挙人に与う」
...内では人種と人種との軋轢(あつれき)が絶えない...
丘浅次郎 「人類の生存競争」
...人間各種族の膨脹の結果として生ずる種族間の軋轢(あつれき)と...
丘浅次郎 「戦争と平和」
...朋党(ほうとう)の軋轢(あつれき)に禍(わざわ)いせられて...
田中貢太郎 「頼朝の最後」
...この大回転大軋轢(あつれき)は無際限であろうか...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...学派の軋轢(あつれき)の恐るべき事などを小耳(こみみ)に聞いて知っていた...
永井荷風 「正宗谷崎両氏の批評に答う」
...他の一方には軋轢(あつれき)を生(しょう)じ同僚(どうりょう)を擲(なぐ)れとか...
新渡戸稲造 「自警録」
...安南における皇帝派と皇甥派の軋轢(あつれき)を知っているほどの人なら...
久生十蘭 「魔都」
...その軋轢(あつれき)が...
火野葦平 「花と龍」
...ことによると大学部内に何か軋轢(あつれき)があるかも知れんから...
平林初之輔 「或る探訪記者の話」
...こんな軋轢(あつれき)のあったことは...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...反目軋轢(あつれき)の悪記憶を留めざりしは...
正宗白鳥 「弔辞(徳田秋声)」
...些細な日常の感情軋轢(あつれき)を整理することをおのずから学ぶであろうし...
宮本百合子 「現実の道」
...ただ彼らの間には流派の軋轢(あつれき)があって...
柳田国男 「雪国の春」
...宮廷内のあつれきも相当ひどいものと聞いている...
吉川英治 「私本太平記」
...この軋轢(あつれき)はどっちからともいえないものだが...
吉川英治 「私本太平記」
...軋轢(あつれき)が絶えないとの風聞があり...
吉川英治 「新・水滸伝」
...明らかに貴族と農民と軋轢(あつれき)を語るものである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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