...あっさりとゆでて食った...
石川欣一 「可愛い山」
...あっさり洒落(しゃれ)にしてしまう...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...案外あっさり旗を巻いて...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...まったく無用のことのようにあっさり思いきって...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...」あっさりと、そのようなことを彼女は言った...
豊島与志雄 「復讐」
...「これから王子の衣裳榎(いしょうえのき)へ行って踊ります、皆さん、後からいらっしゃい」こう言って狐の面をかぶった者共が、この化物屋敷の前で、あっさり踊ると、今晩は屋敷の中へは入らないで行ってしまいます...
中里介山 「大菩薩峠」
...野上さんもその方が先生のためにはよかろうと思って「持って行った話はあっさり引っ込め」られたのであった...
中谷宇吉郎 「寺田寅彦の追想」
...ほんとうにあっさりと背負いこまされた仕事の重荷を担っているんです...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...あっさりと検視をすませ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...あっさりしているから...
古川緑波 「牛鍋からすき焼へ」
...大佐をあっさり離すわけにはいかない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...ムーアがあっさり言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...あっさりとくださるものよ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...気を悪くしねえでくれ」「分りあいいのよ」「御馳走になるぜ」正吉は亭主の酒をあっさり呑んだ...
山本周五郎 「お美津簪」
...しまいにはあっさり嫁にゆかれて...
山本周五郎 「山彦乙女」
...髪は、あっさりと結い、あられ小紋の着もの...
吉川英治 「大岡越前」
...……?」「では何だ」「美保ヶ関でお耳打ちのことは」「あれは取り消す」道誉はあっさり言ってのけた...
吉川英治 「私本太平記」
...家康は、その通り、信雄に答え、(せっかくじゃが)と、あっさり断った...
吉川英治 「新書太閤記」
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