...さうして之を讀みながら廣い庭をあちらこちらした...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...水蛭(みずびる)はあちらこちらの岩の上にいたし...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...暗黒の室内のあちらこちらでは...
海野十三 「国際殺人団の崩壊」
...木の間隠れのあちらこちらに点々と農家が散在して...
橘外男 「逗子物語」
......
立原道造 「暁と夕の詩」
...許宣は参詣人の人波の中にもまれてあちらこちらしていたが...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...大騒ぎをしながらあちらこちらと走り廻っている人々の物音なぞは少しもなかったと云うことであった...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...水があちらこちらと往復運動をするためにできるものです...
寺田寅彦 「夏の小半日」
...私達は時々あちらこちらへ出かけました...
豊島与志雄 「食慾」
...あちらこちらをあさった揚句...
中里介山 「大菩薩峠」
...あちらこちらと方角を教える段になると...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...あちらこちらへ向け直している中(うち)に...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...二条の尾が胴に逆つてあちらこちらになびいてゐる...
牧野信一 「鱗雲」
...あちらこちらに悶絶してゐる姿を眺めて稍不気味さうに呟いた...
牧野信一 「まぼろし」
...あちらこちら這い廻ったが...
水上滝太郎 「九月一日」
...京のあちらこちらへ女房勤めに出ている娘とか姪(めい)とかをにわかに手もとへ呼び寄せて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...玉川上水の堤のあちらこちらから...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...やがて小屋のあちらこちらで白い手巾が上下に動き出した...
横光利一 「悲しめる顔」
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