...緑川夫人は(その時も例の黒ずくめの洋服であったが)あだ名の「黒トカゲ」そっくりの素早さで...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...三太郎おばさんはいつとなく二人がつけたあだ名で...
壺井栄 「柿の木のある家」
...とにかくそれからしばらくは愛猫号という三毛のあだ名が子供らの間に流行していた...
寺田寅彦 「子猫」
...生徒はまた亮(りょう)に「たつのおとし子」というあだ名をつけていると自分で話していた...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...爺(じい)さんは猩々(しょうじょう)とあだ名されてるくらいの酒のみですし...
豊島与志雄 「天狗の鼻」
...吉原雀というあだ名だった...
長谷川時雨 「最初の外国保険詐欺」
...組でもおぼろ月夜とあだ名していたが...
林芙美子 「私の先生」
...顔色や鬚の黒いことで付けたあだ名の「モール」と呼んだ...
宮本百合子 「カール・マルクスとその夫人」
...かんぷりなどというあだ名の子もいた...
山本周五郎 「菊千代抄」
...兄がべんけい蟹(がに)というあだ名をつけたことがある...
山本周五郎 「日本婦道記」
...私にとってはなつかしいあだ名です...
山本周五郎 「橋の下」
...あだ名を“青面獣(せいめんじゅう)”と呼ばれていた楊志(ようし)殿ではないのか」「おお...
吉川英治 「新・水滸伝」
...挿翅虎(そうしこ)とあだ名のある例の雷横(らいおう)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...あだ名を石将軍といわれ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...あだ名は没遮(ぼつしゃらん)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...青眼虎(せいがんこ)とあだ名のある李雲さんも...
吉川英治 「新・水滸伝」
...たしかあだ名を病関索(びょうかんさく)とおっしゃる牢頭(ろうがしら)さんじゃございませんか」彼を呼びとめたのは...
吉川英治 「新・水滸伝」
...世上で「夜食の少将」とあだ名していることをふと思い出したからである...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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