...電燈の光に咲いているであろうか? 向うへあすこを通り抜けると...
芥川龍之介 「上海游記」
...あすこに椅子もありますから」と言つた...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...あすこの品物が盗み出せると思うか」「そうしてどうした」「どうしたッて? 謝罪状を書くより外(ほか)はあるめえ...
魯迅 井上紅梅訳 「孔乙己」
...あすこに渦巻(うずまき)をなして巻き込んでいるのだ」「ふうん」僕は言葉も出なかった...
海野十三 「宇宙尖兵」
...あすこに、あすこに、金色の豹がいる……...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...あすこいらにはそんな立派な方のお墓はねえはずだが……ついぞ聞かねえなあ」とお内儀さんと顔を見合せこれもしきりに首を傾(かし)げていた...
橘外男 「逗子物語」
...あすこの家は一代に変死人が必ず一人は出るとか...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...あすこへ来てぼんやりしていたのです...
夏目漱石 「三四郎」
...僕はもう二度とあすこの門は潜(くぐ)らないつもりだから...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...これはオランダ人から伝わった、南蛮秘法の銀流し、あすこにもある、ここにもあるという物ではない、ちょいと唾(つば)を付けて磨くと、どんな物でも立ちどころに銀になる...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それにあすこで聞けば直(じき)に分るであろうと...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...おッさんの――おしょさんというのがそうきこえる――あすこんとこは巧(うま)いね...
長谷川時雨 「神田附木店」
...それではあすこに見える一番背の高いのは...
水上滝太郎 「果樹」
...あすこは、いろんなものの不自由はないけれども、私はせめて一週間に一度は来たいわ、或は十日に一度...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あすこからかかれているものです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...決定したわけではないというのであすこの外科の宮川彪という先生にきいたら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あすこも夏ばかり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あすこから出て来た当座に較べると目方など...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
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