...といって今まで自分の子供でもあしらうように振る舞っていた葉子に対して...
有島武郎 「或る女」
...恐ろしいほどやさしく親切に葉子をあしらうかと思えば...
有島武郎 「或る女」
...軽くあしらうような微笑をもらした...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...私が戻るや否や彼は半ば御機嫌をとり半ば鼻であしらうような元の態度に返り...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...その忠告に対しても「ふんふん」と鼻であしらうだけであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...お松が時々出てあしらう...
中里介山 「大菩薩峠」
...女中男衆を腮(あご)であしらうおかみさんぶりを早くあなたに見せたい...
中里介山 「大菩薩峠」
...今のところは先ず」平次はさり気なくあしらう外は無かったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...だからわしらも共々に赤布(ムレエータ)であしらう...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...うちの台所で出来た他の品をあしらうつもりらしかった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...女が男をそんな風にあしらうときは結婚でけりをつけるよ」ギルマンは首を横に振りながら...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...今度はぼくを鼻であしらうんですね...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...その僧は鼻であしらうような素振りをして...
水野葉舟 「黄昏」
...今のように複雑なものをあしらう限り...
柳宗悦 「樺細工の道」
...鼻であしらうのと腮でしゃくるのとは...
夢野久作 「鼻の表現」
...勝手にしろと鼻であしらうようなのすら見受けられるのであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...いつもいい加減にあしらうものらしいんだ...
夢野久作 「無系統虎列剌」
...それをあしらうだけでも...
吉川英治 「剣難女難」
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