...二太刀三太刀あしらうたが...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...恐ろしいほどやさしく親切に葉子をあしらうかと思えば...
有島武郎 「或る女」
...軽くあしらうような微笑をもらした...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...私が戻るや否や彼は半ば御機嫌をとり半ば鼻であしらうような元の態度に返り...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...出てくる名前は多少変わってきているかもしれないが――をところどころ適当にあしらう術を心得ているならば...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...その忠告に対しても「ふんふん」と鼻であしらうだけであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...彼女はふふんと鼻であしらうような調子で...
豊島与志雄 「神棚」
...彼女はほどよく人をあしらうことを心がけ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...お松が時々出てあしらう...
中里介山 「大菩薩峠」
...あしらうような鼻声でこたえた...
久生十蘭 「あなたも私も」
...その僧は鼻であしらうような素振りをして...
水野葉舟 「黄昏」
...気配を知って振向いた今井、ギョッとする)今井 (戸口に立ちはだかり)おお、誰だ! 貴様?長五 おっ、通してくれ! 畜生、あの土百姓め! さむれえ、退けっ!今井 ならぬ!長五 野郎、唐変木! (道中差しを抜いている)くたばれ! お嬢さん、餓鬼あ頼んだぜ!お妙 あ! あれ、危い!今井 行かせることはならぬ! たってとあらば……(いう間も無く長五郎が襲いかかって来るので、これも刀を抜いて一、二合あしらう...
三好十郎 「斬られの仙太」
...自分の想像をできるだけ優しくあしらう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...模様をあしらうならどこまでも優れた模様でなければならない...
柳宗悦 「樺細工の道」
...だがかくまでに紙を疎(おろそ)かにあしらう暮しに...
柳宗悦 「和紙の美」
...手近い例を挙げましても今までに出て来た…………鼻をうごめかす…………鼻にかける…………鼻じろむ…………鼻であしらう…………鼻っ張りが強い…………鼻毛が長い……というような感じの中一つでも眼や口に出来るのがありましょうか...
夢野久作 「鼻の表現」
...鼻であしらうのと腮でしゃくるのとは...
夢野久作 「鼻の表現」
...彼をあしらうのみで...
吉川英治 「新・水滸伝」
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