...それはその外貌(がいぼう)の美しさが私をあざむきやすいからである...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
......
高見順 「死の淵より」
...私は君を一度あざむきしに...
太宰治 「HUMAN LOST」
...上天あざむき難し...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...わざと欺騙(あざむき)の手紙を書いたのだというものがあったなら...
夏目漱石 「明暗」
...これにたいして、教育勅語こそは、日本の歴史をまったく無視し、虚偽を人民に宣伝し、人民をあざむき、人民に服従を強要し、人民をまるで奴隷のようにさせたものと見ることは、理論上、至当であろう...
蜷川新 「天皇」
...日本人民をあざむき...
蜷川新 「天皇」
...世間体をはばかる丸屋六兵衛をあざむき...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三日に一度必ず金を糞ともにする馬とて兄をあざむき...
南方熊楠 「十二支考」
...金剛石の露こぼるるあだし貴人の服のおもげなるをあざむきぬ...
森鴎外 「文づかい」
...戦争の場合に友軍の旗を用いて敵をあざむき...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...幼帝をあざむき合い...
吉川英治 「三国志」
...蒋幹をすら首尾よくあざむき得た周都督の叡智(えいち)ではありませんか...
吉川英治 「三国志」
...伏兵をもってあざむき殺してしまった...
吉川英治 「三国志」
...なお自己の本心まではあざむき切れぬようで...
吉川英治 「私本太平記」
...帝をあざむきつづけて来たが...
吉川英治 「私本太平記」
...かれは、お米をあざむき、己れの心をいつわる舌に重い苦渋をおぼえながら、「何を隠そう、そうした心は拙者とても同じであった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...老公をあざむき奉ったものでしかない...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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