...浅緑(あさみどり)の衣(きぬ)に同じ裳(も)をした……面(おもて)は...
泉鏡花 「印度更紗」
...あけぼのを、まつやかのにはたたき、あさみどり、わかえだにうつりなく...
アルフレッド・ドゥ・ミュッセ Alfred de Musset 上田敏訳 「春夜」
...可哀そうな浅見三四郎(あさみさんしろう)のことを思い出す...
大阪圭吉 「寒の夜晴れ」
...微赤(うすあか)い月の光が浅緑(あさみどり)をつけたばかりの公孫樹(いちょう)の木立(こだち)の間から漏(も)れていた...
田中貢太郎 「水魔」
...碧色――三尺の春の野川(のがわ)の面(おも)に宿るあるか無きかの浅碧(あさみどり)から...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...而して一鳥過(よ)ぎらず片雲(へんうん)駐(とど)まらぬ浅碧(あさみどり)の空(そら)を...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...珍しくうららかに浅碧(あさみどり)をのべし初春の空は...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...浅碧(あさみどり)の空に雲なく...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...あさみどり柳が糸を...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...浅緑(あさみどり)の柔(やわ)らかい若葉(わかば)になっていました...
新美南吉 「牛をつないだ椿の木」
...麻三(あさみ)つぐりの手頃な細引を持って来たのは翌(あく)る日の朝でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...御大喪(オホミハフリ)の今日の日に流るゝ涙はてもなしきさらぎの空はるあさみ寒風いとゞ身にはしむ...
芳賀矢一 「奉悼歌」
...朝巳(あさみ)ちやんを誘つて...
堀辰雄 「夏の手紙」
...其の鮮麗(せんれい)な淺緑(あさみどり)の影が薄ツすりと此の室まで流れ込む...
三島霜川 「平民の娘」
...あさみにや人は下(お)り立つわが方(かた)は身もそぼつまで深きこひぢをこの返事を口ずから申さないで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...夕御饌(ゆうみけ)と朝御饌(あさみけ)と...
柳田国男 「年中行事覚書」
...浅緑(あさみどり)と淡黄(うすき)と菫(すみれ)いろとの透(す)きとほりつつ降り注ぐ静かなる暁(あかつき)の光の中...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...浅翠(あさみどり)の樹々に...
吉川英治 「三国志」
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