...何か妙な粉(こな)をふりかけた麻色(あさいろ)の縮(ちぢ)れ毛の鬘(かずら)である...
芥川龍之介 「不思議な島」
...やっとあさい小川をみつけてその岸に出ました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「幸福のうわおいぐつ」
...その中に馬琴の『美少年録』や『玉石童子訓(ぎょくせきどうじくん)』や『朝夷巡島記(あさいなしまめぐりのき)』や『侠客伝』があった...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...春なおあさい掛矢温泉の岩にかこまれた浴槽の中に...
海野十三 「火星兵団」
...歳はわかくてもあさいびぜんのかみに越すものはあるまじ...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...あさい石見守(いわみのかみ)...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...あさいどのゝ老臣がたを御前へおめしになりまして...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...あさいのお家の織田どのにほろぼされる前表(ぜんぴょう)だったのだと申すのでござります...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...そのみぎり、長政公はすりはり峠までお送りなされ、そこでお別れになりまして、えんどう喜えもんのじょう、あさい縫殿助、なかじま九郎次郎の三人をもって、柏原までのぶなが公のお供をおさせなされたよしにござります...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...淀のおん方と申されるのはあさいどのゝ一の姫ぎみだときゝましたときは...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...湯浅一郎(ゆあさいちろう)...
寺田寅彦 「昭和二年の二科会と美術院」
...大聖寺町の浅井一毫(あさいいちもう)という陶工の家に預けられた...
中谷宇吉郎 「九谷焼」
...それだ」「端つこに麻糸(あさいと)が附いてゐますよ」「兩端がその麻糸を掛けるやうに削(けづ)つてあるだらう――そいつは弓だよ」「へエ?」「曲者はその丸竹で拵へた弓で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あさい才能の中で何時もどたばたする自覚を失っていることでは...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...當時の朝夷郡(あさいごほり)眞門村で...
森鴎外 「ぢいさんばあさん」
...広いあさい沼(ぬま)のほとりに住む村々では...
柳田国男 「母の手毬歌」
...まだ山はあさいな」「どうやら...
吉川英治 「神州天馬侠」
...そこは老職の浅井玄蕃(あさいげんば)...
吉川英治 「新書太閤記」
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