...またすぐ旅の空をあこがれる...
太宰治 「誰」
...奇智にあこがれるのである...
太宰治 「天狗」
...反省の煩わしさを断ち切ったスガスガしい直観界をあこがれる...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...消え失(う)せた広場の市の時代を人があこがれる日が来るだろうということを……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あこがれることで現実を遊離して象徴の中に没入することとなるのである...
中井正一 「現代美学の危機と映画理論」
...わたしはあの火にあこがれる」「それは...
中里介山 「大菩薩峠」
...人間は神秘にあこがれる本性がある...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
...旧制をあこがれる人がすくなくない...
蜷川新 「天皇」
...その笛の音こそはプラトオのエロス――靈魂の實在にあこがれる羽ばたき――である...
萩原朔太郎 「青猫」
...とあこがれるのだ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...ローマンスの夢にあこがれる傳統の精神は...
宮原晃一郎 「スカンヂナヴィア文學概觀」
...なぜなら、昔から、人類がやっと文字を発明した時代から、真個に人間の生きている意味、子から子へと絶えない愛を以てまもり、懐きあこがれる、真理の追求の為に、身を捧げて人生に対した少数の人々は、決して、「わたしは人生につかれた、暮しがつらい」とはいいませんでした...
宮本百合子 「男…は疲れている」
......
三好十郎 「捨吉」
...受用の央(なかば)にまた欲望にあこがれるのだ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...あこがれる志が、信頼して、努力して、最高の願の所へ到着したとき、成就の扉の4705開(あ)いているのを見た時は、こんなものだな...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...いよいよ皆がその渇きあこがれる果実を吸い...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...このめずらしいまだ見ぬ物事にあこがれる心こそ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...もちろん夢にあこがれるような罪のないものだったろう...
山本周五郎 「屏風はたたまれた」
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