...おれは気が変になりそうじゃからのう」博士が燻製にあこがれること...
海野十三 「時限爆弾奇譚」
...しろいものにあこがれるこのひごろの心のすずしさにわたしは あまたのしろいものにあこがれる...
大手拓次 「藍色の蟇」
...あこがれる志が、信頼して、努力して、最高の願の所へ到着したとき、成就(じょうじゅ)の扉(とびら)の開(あ)いているのを見た時は、こんなものだな...
太宰治 「正義と微笑」
...お金にあこがれるのね...
太宰治 「二十世紀旗手」
...ましてこういう晩にこういう場所にうずくまっていると人間のいとなみのあとかたもなく消えてしまう果敢(はか)なさをあわれみ過ぎ去った花やかな世をあこがれる心地(ここち)がつのるのである...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...燭光にあこがれる愚かな蛾と見て載けば宜しい...
土井晩翠 「「雨の降る日は天氣が惡い」序」
...今やおのれを忘れて宇宙のうちに甦(よみがえ)らんとあこがれると...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...目前の利害を離れて物にあこがれると云ふ事が無くてはならぬと思ふ...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...饑渇にたえてひたすら天日にあこがれる...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
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野口雨情 「おさんだいしよさま」
...ローマンスの夢にあこがれる傳統の精神は...
宮原晃一郎 「スカンヂナヴィア文學概觀」
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三好十郎 「捨吉」
...生(せい)の元(もと)つ泉(いずみ)へと1200この心があこがれるなあ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...自分の全く知らない・見たこともない・他の物事にあこがれる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...来世にあこがれる心が切になって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...昔からただひたすら正直にあこがれる一家から生れたのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...文学として愛しかつあこがれるに足らぬと考えてでもいるらしい地方の諸君には...
柳田国男 「雪国の春」
...誰でも一生にいちどはやってみたいとあこがれるものだ...
山本周五郎 「青べか物語」
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