...おれは気が変になりそうじゃからのう」博士が燻製にあこがれること...
海野十三 「時限爆弾奇譚」
...野暮な者ほど華奢で繊細なものにあこがれる傾きがあるやうだが...
太宰治 「右大臣実朝」
...またすぐ旅の空をあこがれる...
太宰治 「誰」
...ましてこういう晩にこういう場所にうずくまっていると人間のいとなみのあとかたもなく消えてしまう果敢(はか)なさをあわれみ過ぎ去った花やかな世をあこがれる心地(ここち)がつのるのである...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...氏の感情は世界の創造者のもつであらう感情へ向つてあこがれる...
土田杏村 「風は草木にささやいた」
...消え失(う)せた広場の市の時代を人があこがれる日が来るだろうということを……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あこがれることで現実を遊離して象徴の中に没入することとなるのである...
中井正一 「現代美学の危機と映画理論」
...わたしはあの火にあこがれる」「それは...
中里介山 「大菩薩峠」
...人間は神秘にあこがれる本性がある...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
...啓示がほしいとあこがれる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...誰でもみなそのように自由と権威とにあこがれるのがむしろ自然らしいから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(b)大望をいだき名誉にあこがれる者は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自分の全く知らない・見たこともない・他の物事にあこがれる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あこがれるからである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いよいよ皆がその渇きあこがれる果実を吸い...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...誰でも一生にいちどはやってみたいとあこがれるものだ...
山本周五郎 「青べか物語」
...もちろん夢にあこがれるような罪のないものだったろう...
山本周五郎 「屏風はたたまれた」
...「何でも東京へ」とあこがれる気持ちの裡面には...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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