...Emile(エミル)Adore sa femme(命にかけて)pour la Vie.(その妻を恋いあこがれる)という熱心なのもあった...
大杉栄 「日本脱出記」
...野暮な者ほど華奢で繊細なものにあこがれる傾きがあるやうだが...
太宰治 「右大臣実朝」
...うっとり映画俳優をあこがれるなんてのは...
太宰治 「正義と微笑」
...またすぐ旅の空をあこがれる...
太宰治 「誰」
...奇智にあこがれるのである...
太宰治 「天狗」
...どうせ自然の力には従わなければならないのはわかっていますが――そこに理想があって物にあこがれるところがあるのが人間として意味がある」持ち前の猫背をいよいよ猫背にして...
田山花袋 「田舎教師」
...反省の煩わしさを断ち切ったスガスガしい直観界をあこがれる...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...人間は神秘にあこがれる本性がある...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
...旧制をあこがれる人がすくなくない...
蜷川新 「天皇」
...力強さと敏捷さと美しさにあこがれるというのはその証拠である...
野上豊一郎 「闘牛」
......
野口雨情 「おさんだいしよさま」
...その笛の音こそはプラトオのエロス――靈魂の實在にあこがれる羽ばたき――である...
萩原朔太郎 「青猫」
...うつくしさにあこがれる心は日ごろからわたしたちにあるわけなのですが...
火野葦平 「人魚」
...ローマンスの夢にあこがれる傳統の精神は...
宮原晃一郎 「スカンヂナヴィア文學概觀」
...なぜなら、昔から、人類がやっと文字を発明した時代から、真個に人間の生きている意味、子から子へと絶えない愛を以てまもり、懐きあこがれる、真理の追求の為に、身を捧げて人生に対した少数の人々は、決して、「わたしは人生につかれた、暮しがつらい」とはいいませんでした...
宮本百合子 「男…は疲れている」
...生(せい)の元(もと)つ泉(いずみ)へと1200この心があこがれるなあ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...昔からただひたすら正直にあこがれる一家から生れたのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...誰でも一生にいちどはやってみたいとあこがれるものだ...
山本周五郎 「青べか物語」
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