...太郎は、片目をあげて、別人を見るように、相手のべそをかいた顔をながめた...
芥川龍之介 「偸盗」
...君がとりあげて飲み乾しただけのものじゃないか...
海野十三 「地獄街道」
...すごいうなり声をあげて...
海野十三 「超人間X号」
...悲鳴(ひめい)をあげて...
江戸川乱歩 「怪人と少年探偵」
...こちらを見あげています...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...廊下などで後藤の姿を見かけてさえ正造が大声あげて罵ることを人々は知っていて...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...倫敦(ロンドン)や牛津(オックスフォード)の大学では平気で五十年前位に流行った問題をとりあげている先生方が沢山あるのも私には面白かった...
中谷宇吉郎 「英国の物理学界と物理学者」
...――私を両国橋の下から拾いあげて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そのうへ私が悲鳴をあげて泣き叫ぶにもかかはらず...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...「老爺さんをともかく二階へあげておくれ...
長谷川時雨 「木魚の配偶」
...高い岸波がうちあげてきて...
久生十蘭 「海難記」
...男自身のこととしてまるで省察の内にとりあげていないのは興味があるところではなかろうか...
宮本百合子 「異性の間の友情」
...総力をあげて戦っている全国民はどうなるかね? みんな...
三好十郎 「その人を知らず」
...右手をあげて右をさし示したり...
山本周五郎 「青べか物語」
...これが子供といっしょになって凧をあげているのには驚きました...
山本周五郎 「思い違い物語」
...張飛、黄忠、魏延などの諸隊も、各、功をあげて、ここに圧縮してきた...
吉川英治 「三国志」
...泉下(せんか)よりお祈り申しあげておりまする」おちついていた...
吉川英治 「私本太平記」
...水のなかにはまた蓮花に乗ったり下りたりして手をあげて戯(たわむ)れている童子がある...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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