...そのあげく、とうとう、動かなくなりました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「すずの兵隊さん」
...――そのあげく、女はむツとしてしまつて、何も云はないで出て行つた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...五億円以上の経費を使つたあげくに...
鈴木三重吉 「パナマ運河を開いた話」
...不良少年になつたりした揚句(あげく)...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...そうしてその揚句(あげく)...
太宰治 「女類」
...九州の温泉宿ではまた無聊(ぶりょう)に苦しんだあげく...
徳田秋声 「黴」
...あたしさんざん考えたあげく...
豊島与志雄 「千代次の驚き」
...手のふりやうが等分でないのと頭のてつぺんから足の先まで小言をくひながら気ぼねと遠みちとでへとへとに疲れたあげくやつと釣り堀の旗竿のしたをくぐつてほつとすると間もなくじめついた堀のふちに坐らされ ああまたここで一日か と思ふと性も骨もぬけてうんざりしてしまふ...
中勘助 「銀の匙」
...こんな風に試してみたあげく...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...その挙句(あげく)に漸(ようや)っと彼は...
堀辰雄 「旅の絵」
......
山之口貘 「鮪に鰯」
...クラブで遊び疲れたあげく...
夢野久作 「怪夢」
...魚市場の魚(うお)を跳ね飛ばして散々に暴れ散らした揚句(あげく)...
夢野久作 「白髪小僧」
...目的を遂げずに罪人となって町を逍迷(さまよ)った揚句(あげく)行く先がなくなるとは何という不運な私であろう...
夢野久作 「冥土行進曲」
...あげくに小右京の身まで奪われ去ッたという不始末者だ...
吉川英治 「私本太平記」
...そうです」「紅葉山下の作事場では、お書物蔵(ぐら)の工事と、西裏御門の壁塗りとで、左官、植木職、土工、大工などははいっておるが、井戸掘りは一名もいないはずだぞ」「そうでさ」と、大工たちは、職方目付の不審に、いい足して、「この井戸掘りめ、他人(ひと)の仕事場へ、きのうも今日もうろつきに来やがって、あげくの果て、大事な曲尺(まがりがね)を泥足で踏ンづけたりなどしやがったから、いきなり頬げたを一つくらわしてやったんです...
吉川英治 「宮本武蔵」
...あげくにそれらの外人数名をつれて...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...いろいろ、思案のあげく、小島さんの小母さんへ母と共に融通を頼みに行ってみることになった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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