...何度も同じ道を低徊(ていかい)した揚句(あげく)に...
芥川龍之介 「羅生門」
...そのあげく、冬にははらぺこでおなくなりになってしまうんだ...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 大久保ゆう訳 「おやゆび姫」
...その揚句(あげく)...
海野十三 「恐怖の口笛」
...* *人形のうまく出来上ったものには、魂が入るのだといい、江戸川乱歩氏は、「人でなしの恋」を書かれて、人形に恋した男が蔵の中で、人形とホソボソ睦言(むつごと)を囁き、あげくの果は、美しい夫人を残して、その人形と情死するという筋を描かれた...
海野十三 「人造物語」
...須磨と転々療養をした揚句(あげく)松山に帰省したのはその年の秋であった...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...あげくの果てに簡単にバラされるなんてのは...
高見順 「いやな感じ」
...ここをこうといいつけても間に合わないという風で、私は大に困りましたが、困ったあげく、芝居の道具方の仕事をやっているある大工をつれて来て、これにやらせてみますと、なかなか気が利いていて役に立ちます...
高村光雲 「佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし」
...その擧句(あげく)に...
南部修太郎 「探偵小説の魅力」
...新しいものをいろいろあさったあげく...
三好十郎 「絵画について」
...かもめの青い斑点竜宮のそとの蒼(あを)い波風に間もなく逢へる乙姫様のことを考へると嬉しくなつたあげくにこらへかねて浦島太郎は嚏を一つした...
室生犀星 「忘春詩集」
...そしてそのあげくに...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「ヘンゼルとグレーテル」
...――重吉は考えに考えたあげく...
山本周五郎 「ちゃん」
...飲んだくれてばかりいたあげくに...
山本周五郎 「ちゃん」
...それこそ大大論のあげく...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...あげくの果て、着ている物まで野盗に襲われてはぎ取られてしまい、よろ這(ぼ)う如く十幾日かを逃げあるいていたが、顧みるといつか自分のそばには、もう甥の袁胤(えんいん)ひとりしか残っていなかった...
吉川英治 「三国志」
...ぴしゃぴしゃ太(びんた)を食ったあげく...
吉川英治 「新・水滸伝」
...あげくに、その人間が一代爪に火をともして蓄積した財貨金銀は、昨夜、一物余さず彼の倉から、ここの大船三隻に移されていたのであった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そしてさんざん戦い疲らせたあげく...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??