...葉子は四角なガラスをはめた入り口の繰り戸を古藤が勢いよくあけるのを待って...
有島武郎 「或る女」
...そこへまた夜のあけるのをまちかねた下宿(げしゅく)のおやじが...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...ハンドルをまわして戸をあけると...
海野十三 「金属人間」
...この暗号錠をあけるわけがありませんよ...
江戸川乱歩 「おれは二十面相だ」
...これをあけるんですって...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...鉄ごうしの錠をあけることができるのです...
江戸川乱歩 「超人ニコラ」
...裏の離れの障子をあけると...
羽田亨 「聚樂廻り」
...私は何か底知れない気うつさを感じながら襖(ふすま)をあけると...
林芙美子 「新版 放浪記」
...」押入れをあけると...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...これをうちあけるひとは久世氏よりほかはないのです...
久生十蘭 「キャラコさん」
...九月二十一日(水曜)夜のあける迄寝られず...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...たてつけの悪い格子と雨戸をあける音だけは...
山本周五郎 「季節のない街」
...戸をあけると格子はなく...
山本周五郎 「末っ子」
...障子をあけるのが聞えた...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...吾助が昂奮(こうふん)に震える手でそれをあけると...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...……そして年があけると...
山本周五郎 「はたし状」
...此處が湯殿ですと離室に續いた一室の戸を引きあけると...
若山牧水 「樹木とその葉」
...広場へ来ると右と左へ開いて後続の隊に道をあける...
和辻哲郎 「鎖国」
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