...年増まじりにあくどく化粧(けわ)った少(わか)い女が六七人...
泉鏡花 「瓜の涙」
...度を過ごすと少しあくどくなるように...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...強いけれども、あくどくない...
高村光太郎 「黄山谷について」
...廣告はますますあくどくなる...
高村光太郎 「美の影響力」
...作者が少しあくどく潤色してつくり上げた...
太宰治 「新ハムレット」
...どうも、あの人たちのする事は、あくどくて、いけない...
太宰治 「新ハムレット」
...そんなことをあくどく根問(ねど)いせぬ方が美しくっていい...
近松秋江 「狂乱」
...あくどくならないところがうまいのであろう...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...あくどく扱われては到底助からぬようなところが...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...京都ではもうひとつあくどくなって...
服部之総 「新撰組」
...色彩なども極めてあくどくなつてゐるのが好く解つた...
牧野信一 「悪筆」
...斯うあくどく残虐な手に攻められると...
牧野信一 「鏡地獄」
...斯うあくどく繰り返しては愛嬌にもならない...
牧野信一 「父を売る子」
...同時に継母の私に対する憎しみもあくどく...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...雛罌粟(コクリコ)の花が少しあくどく感じる程一面に地の上に咲いて居る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...あくどく彩(いろど)った...
吉川英治 「大岡越前」
...藤原、平家、源氏、いつの治世でも、俗吏は醜悪の歴史を繰り返し、人民は、狡(ずる)く、あくどく、自己のことばかりで生きている...
吉川英治 「親鸞」
...すべての装飾がデカダンスを思わせるほどあくどく...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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