...ふて腐れた悪態(あくたい)をつきながら...
芥川龍之介 「偸盗」
...いつも悪体(あくたい)をつくのです...
ハンス・クリスチャン・アンデルゼン Hans Christian Andersen 菊池寛訳 「醜い家鴨の子」
...對手なしに惡言(あくたい)を吐き乍ら歸つて來る...
石川啄木 「赤痢」
...俺がどうしようと勝手だい」あくたいをつくことで俺は...
高見順 「いやな感じ」
...ちりあくたのように捨てられ...
壺井栄 「二十四の瞳」
...古い腐った芥(あくた)かおぼれた犬の死骸(しがい)かの中で拾われようとさ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...私はくやしさ憎さがこみあげみんなを睨みつけて気ちがひみたいに悪対(あくたい)をついたあげく裏へかけだして泣いてゐた...
中勘助 「銀の匙」
...汚い芥(あくた)のようなその姿を曝(さら)しているのであろう...
永井荷風 「曇天」
...ばかにするない」大勢の貧窮組が口々に悪態(あくたい)をつき出したけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...塵芥(ちりあくた)の如く扱うわけでもなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...渦巻の外側を流れる芥(あくた)の如く...
中島敦 「虎狩」
...生んで貰った親に悪体(あくたい)をつくと同じ事である...
夏目漱石 「野分」
...ムチャな言いがかりをつけるんだから……」正面玄関(フロント)の扉があくたびに鳴るブザーが...
久生十蘭 「あなたも私も」
...断髪にもその着物の裾にも埃あくたをひきずっている...
宮本百合子 「刻々」
...芥(あくた)の流れるのも見のがすまいとしていた...
吉川英治 「三国志」
...塵(ちり)か芥(あくた)みたいなものに過ぎますまい...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...塵芥焼(あくたやき)一五月十五日の蕭々(しょうしょう)と降りけぶる五月雨(さみだれ)のなかで...
吉川英治 「松のや露八」
...三界のほこりや芥(あくた)の大河も遠く霞の下に眺められ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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