...章魚(たこ)のように頭ばかり大きい赤坊(あかんぼう)をおぶった彼れの妻は...
有島武郎 「カインの末裔」
...嬰児(あかんぼ)の掌(てのひら)の形して...
泉鏡花 「霰ふる」
...嬰児(あかんぼ)が描いたように思うんですよ...
泉鏡花 「婦系図」
...「嬰児(あかんぼ)が...
泉鏡花 「海異記」
...そうしてあの破れ上衣の大半は若奥さんが八月生んだ赤坊(あかんぼう)のおしめになって...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...友達は嬰児(あかんぼ)の顔を覗き込むやうにして...
薄田泣菫 「茶話」
...先刻(さつき)の電話では唯あかんぼとばかしで...
薄田泣菫 「茶話」
...」「さつき宅からあかんぼが産れたと知らせて来たんだが...
薄田泣菫 「茶話」
...己(じぶん)の家の方から火のつくような嬰児(あかんぼ)の泣き声が聞え...
田中貢太郎 「海坊主」
...猿とも嬰児(あかんぼ)とも知れない者が出て来て...
田中貢太郎 「怪人の眼」
...」そういって嬰児(あかんぼ)を抱きあげるように抱きあげ...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「五通」
...嬰児(あかんぼ)を負った婦(おんな)が来た...
田中貢太郎 「地獄の使」
...拝殿の方から嬰児(あかんぼ)を負った漁夫(りょうし)のお媽(かみ)さんらしい女が出て来るところであった...
田中貢太郎 「春心」
...もらう気がしない」その時階下(した)から嬰児(あかんぼ)の泣き声が聞えて来た...
田中貢太郎 「春心」
...其処には喜兵衛が嬰児(あかんぼ)を抱いて寝ていた...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...それは昼間寝かしてあった清導寺の嬰児(あかんぼ)が寺の傍の野雪隠(のぜっちん)の中に落ちて死んでいたと云う事件であった...
田中貢太郎 「鷲」
...私は清導寺の嬰児(あかんぼ)の死といっしょに奇怪な事件として...
田中貢太郎 「鷲」
...私は小さい赤坊(あかんぼ)の兄になるのを嬉(うれ)しくは思ったが母の懐に別れなければならないことの悲しさに涙ぐまれて冷たい乳母の胸に顔を押し当てた...
水上滝太郎 「山の手の子」
便利!手書き漢字入力検索