...泣寐入(なきねい)りに寐入ったらしい嬰児(あかんぼ)が懐に...
泉鏡花 「婦系図」
...僕などはあかん」と...
岩野泡鳴 「戦話」
...そいつを調べなあかん」正木署長は俄(にわ)かに奮(ふる)いたって...
海野十三 「蠅男」
...僕にはこのごろ少し「あかん」ところがある...
太宰治 「パンドラの匣」
...嬰児(あかんぼ)を負った婦(おんな)が来た...
田中貢太郎 「地獄の使」
...あれやったら少くともレンズに疵(きず)が附いたやろう云うてはったけど」「フィルムもあかんようになったのんで...
谷崎潤一郎 「細雪」
...何故、あかん、のか、父の観察と、私の哲学とは少し距離がありすぎるし、父の耳が遠いから、聞いた事はない...
直木三十五 「大阪を歩く」
...ご恩返しせにゃあかんぞ...
永井隆 「この子を残して」
...こうなるといくら遺伝学を振り廻しても埓(らち)はあかん...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...ほんのあかんぼうだった人たちが...
新美南吉 「丘の銅像」
...留守番隣の母(かか)さん継母(ままかか)さん鼬(いたち)に 留守番たのんでた小豆の飯(まんま)は赤飯鼬は あかんべ仕てたツけ隣の父(とと)さんよい父さん鼬に 留守番たのんでた小豆の飯は赤飯鼬が 留守番仕てたツけ...
野口雨情 「十五夜お月さん」
...穴のあかんばかりに三十郎の顔を眺めてからだだっ広い框座敷の奥のほうへ向って...
久生十蘭 「生霊」
...穴のあかんばかり...
久生十蘭 「キャラコさん」
...「甘すぎてあかん」などといっていた...
久生十蘭 「ノア」
...」「なんやら堅苦しうてあかん...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...若い時は家倉も飮んだおやぢだが、もうあかん...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...愚※々々してゐたら埓があかんわ...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...(拍手)俗つれづれ草あかんぼの發見九年ぶりで...
吉川英治 「折々の記」
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