...弟子の僧の足に皹(あかぎれ)のきれているのを眺めながら...
芥川龍之介 「鼻」
...手足にあかぎれ一つ切らさず...
有島武郎 「星座」
...皸(あかぎれ)だらけの...
石川啄木 「菊池君」
...蛇王様はなで皹(あかぎれ)の神様でしょうか」「なでだか神様のこたあ私にゃわかんねい」「それじゃ蛇王様は皹の事ばかり拝む神様かしら」「そりゃ神様だもの...
伊藤左千夫 「春の潮」
...婚礼の儀式が近づくころ私の手はあかぎれが切れてゐました...
上村松園 「思ひ出」
...「かかさんもおりとも此(この)かみをすくときはひびあかぎれに指のさきちぎれるようにてたんとたんと苦ろういたし候」と云う文句を想(おも)い浮(う)かべると...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...・お正月の小鳥がうたひつつうたれた・お正月も降つたり照つたり畑を打つ・降つては晴れる土にこやしをあたへる木の実があつて鳥がゐて山がしづけく・竹をきる風がふきだした風ふく日かなほころびを縫ふ・いちはやく伸びて咲いたるなづなであつた・握りあはした手に手のあかぎれ(農村風景)・ほほけすすきのいつまでも春めいてきた雪をかぶりて梅はしづかなる花・雪...
種田山頭火 「其中日記」
...早春の気まぐれ日和が私をあかぎれでいためる...
種田山頭火 「松山日記」
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鶴彬 「鶴彬全川柳」
...あかぎれに飾られる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...死床日記あかぎれ三ッ山救護所の作業を終わったので...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...となりの足のかかとのあかぎれが...
永井隆 「ロザリオの鎖」
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中野鈴子 「わたしの正月」
...踵(かゝと)に去年からのでつかいあかぎれが四つ五つ口を開いて居るから大したもので――」「何をつまらねえ」「前からみると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...冬になると(あかぎれ)が切れて血が出る...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...さてはまたヒビあかぎれとかそれらの俳諧の季題なるものはすべて...
正岡容 「寄席行燈」
...踵のあかぎれへ丁寧にメンソレータムをぬりこんだ...
「鏡餅」
...あかぎれの原因はお湯に入るひまがないばかりではなかった...
「鏡餅」
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