...仰向(あおむけ)に浴漕に浸っているままで大声に情婦を呼びたてる...
有島武郎 「星座」
...あおむけにひっくりかえされたことでしょう...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「もみの木」
...あおむけに寝て、不精鬚を生やし、いくらか痩せて、眼玉ばかりがぎょろぎょろ光っていた...
梅崎春生 「狂い凧」
...ごろんとあおむけにひっくりかえって...
江戸川乱歩 「赤いカブトムシ」
...また痺れでも」権兵衛は仰臥(あおむけ)になっていた...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...まるで昼寝でもするように板の間にあおむけに寝てにこにこ笑(わら)っている...
富田常雄 「柔道と拳闘の転がり試合」
...あるいはまた仰向(あおむけ)に寝転んで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...再びあおむけになって浮んだ...
中島敦 「プウルの傍で」
...または細長い横木の上にわざと仰向(あおむけ)に寝たりして...
夏目漱石 「思い出す事など」
...仰向(あおむけ)の位地(いち)から右を下に寝返ろうと試みた...
夏目漱石 「思い出す事など」
...腰かけている人があおむけにねるようになっただけでした...
新美南吉 「いぼ」
...スーツ・ケースを枕にしてあおむけに寝た...
久生十蘭 「虹の橋」
...起揚(おきあが)ろうとして仰向(あおむけ)に倒(こ)けて...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...台所(だいどころ)のわきのせまい部屋(へや)にあおむけにねかされて...
宮島資夫 「清造と沼」
...……そう思いながら、しかし完全にはそう思いきれないモヤモヤした氣持で、あおむけに寢て、毛布をアゴの所まで引き上げて、ボンヤリとしたロウソクの光に照らされた壕の天井のコンクリートの面の雨じみを見ていた...
三好十郎 「肌の匂い」
...なにか虚脱したような無感覺な氣持であおむけに寢ながら...
三好十郎 「肌の匂い」
...あおむけにねころんでしまいました...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...ドンとあおむけにたおれた...
吉川英治 「神州天馬侠」
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