...唯何か曖昧(あいまい)な言葉を繰り返して伝えるばかりだった...
芥川竜之介 「歯車」
...ええ」白木はあいまいにうなずいた...
梅崎春生 「黄色い日日」
...列国間に用いる場合にはこの文字の意味はすこぶる曖昧(あいまい)である...
丘浅次郎 「戦争と平和」
...妙に複雑なあいまいなものにして置いて...
太宰治 「惜別」
...努めて曖昧(あいまい)な云い方をしているように見える...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...それでは先日来の貴下に対するあの消極的な曖昧(あいまい)な態度...
谷崎潤一郎 「細雪」
...」私はあいまいな返事をした...
豊島与志雄 「帰京記」
...まあそこから定めてかからないと曖昧(あいまい)になるから...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...すこし曖昧(あいまい)ではあるが...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...あいまいに笑ってみせた...
久生十蘭 「あなたも私も」
...あいまいな、鈍い、小さいそのくせ作家意識から神経を張ったような書きかたで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「さあどうかしら」と高品夫人はあいまいに微笑した...
山本周五郎 「青べか物語」
...「高田屋をあのままにして置くつもりじゃあないだろうな」「まあね」と長次があいまいに云った...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...毎日ずいぶんめしあがったように聞きましたけれど」半三郎はあいまいに首を振った...
山本周五郎 「あだこ」
...いいな」八田青年はあいまいに「はい」と答えた...
山本周五郎 「季節のない街」
...私がいって来てあげます」新八はあいまいに首を振り...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...今ではすこぶるあいまいになっている...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...こういう村でもすでに見いだすことのできる曖昧宿(あいまいやど)で...
和辻哲郎 「土下座」
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