...この五十川女史のまあまあというような不思議なあいまいな切り盛りで...
有島武郎 「或る女」
...あいまいの返辞をした...
魯迅 井上紅梅訳 「狂人日記」
...とあいまいに首肯き...
太宰治 「ヴィヨンの妻」
...いいでしょう」「あ」広巳は曖昧(あいまい)な返事をしてまた瓦盃を持った...
田中貢太郎 「春心」
...曖昧(あいまい)な態度だったので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その意義は甚だ曖昧(あいまい)である...
津田左右吉 「歴史の学に於ける「人」の回復」
...いわゆるラブレーの十五分間(訳者注 飲食の払いをしなければならない不愉快な時)をあいまいにしておいた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あれでも知った人には滅多(めった)に逢(あ)わないだろうね」「そうですね」と瞹眛(あいまい)に受ける...
夏目漱石 「虞美人草」
...何だかその辺が曖昧(あいまい)である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...象徴派の曖昧(あいまい)朦朧を排斥した...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...金銭の出し入れのあいまいにならないように...
羽仁もと子 「女中訓」
...宿屋へ――曖昧屋(あいまいや)とはいわなかった――泊まって...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...不良少年の申し立てがあいまいであったこと...
平林初之輔 「少年探偵 呉田博士と与一」
...なんだか曖昧(あいまい)な微笑をした...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...主人公の心持の転換のモメントが何だかあいまいです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...曖昧(あいまい)な立場にいて自身は苦労をし...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あいまいに出陣などという法はない...
吉川英治 「新書太閤記」
...ところが、たれの返辞も、あいまいである...
吉川英治 「新書太閤記」
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