...曖昧(あいまい)があったら突っ込もうとするように見えた...
有島武郎 「親子」
...あいまいに消失したり――」食事が来た...
梅崎春生 「狂い凧」
...やや曖昧(あいまい)にしか分らなかった...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...あいまいに首肯していましたが...
太宰治 「斜陽」
...つぎにまた、あいまいな点は、「一体になろうとする特殊な性的愛」のその「性的愛」という言葉である...
太宰治 「チャンス」
...あのまま今以て曖昧模糊(あいまいもこ)...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...すでに曖昧糢糊(あいまいもこ)たるものであるから...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...親指で空間に曖昧(あいまい)な身振りをするのだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分は瞹眛(あいまい)な返事をして...
夏目漱石 「行人」
...自分にも何とも訳の分らない曖昧(あいまい)な返事をして...
夏目漱石 「こころ」
...継子の返事が曖昧(あいまい)になってくるように思われたので...
夏目漱石 「明暗」
...この曲に示した曖昧(あいまい)にして大袈裟(おおげさ)な身振りは...
野村胡堂 「楽聖物語」
...補腎健春の妙薬としてしきりに黄白を希覯の曖昧(あいまい)品に投じたのである...
南方熊楠 「十二支考」
...自分の常識のあいまいさをも痛感します...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...玉石の区別に対して非常に曖昧(あいまい)なのです...
柳宗悦 「日本民藝館について」
...御存じでございますか」「うん」と兵部はあいまいな口ぶりで...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...あいまい模糊(もこ)な尊氏の顔はまた笑っていた...
吉川英治 「私本太平記」
...あいまいに紛(まぎ)らして...
吉川英治 「親鸞」
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