...曖昧(あいまい)に言葉を濁していた...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...やがてあいまいに口の中で...
有島武郎 「或る女」
...獣医の診断も曖昧(あいまい)であった...
伊藤左千夫 「去年」
...私は曖昧(あいまい)な微笑を浮べながら...
高見順 「如何なる星の下に」
...それもきわめて曖昧(あいまい)で...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...分かったということなのか? どうも曖昧(あいまい)だな! あまりみごとな脱皮(だっぴ)ではないな! フン...
中島敦 「悟浄出世」
...この窮屈を破ると同時にこの曖昧(あいまい)をも幾分か避けられるだろうと思います...
夏目漱石 「創作家の態度」
...相談を受けた部分にも曖昧(あいまい)な所は沢山あつた...
夏目漱石 「それから」
...継子の返事が曖昧(あいまい)になってくるように思われたので...
夏目漱石 「明暗」
...今日では怒と憎みとの区別も曖昧(あいまい)になっている...
三木清 「人生論ノート」
...男は「はあ」とあいまいな声をだした...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...いつもあいまいに話をそらして...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...これは船岡どのもお聞きになられたでしょう」「さよう」と甲斐はあいまいに云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...御存じでございますか」「うん」と兵部はあいまいな口ぶりで...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...ただ曖昧(あいまい)な笑いをもらすのみだった...
横光利一 「微笑」
...ものを曖昧(あいまい)に言い濁さぬ態度こそ...
吉川英治 「私本太平記」
...至極あいまいなところで...
吉川英治 「新書太閤記」
...俗説真説の両方ともあいまいに混同していた人は尠(すくな)くないようである...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??