...東京のはうどんの煮〆めだ...
梅崎春生 「狂い凧」
...東京風の煮〆めたうどんに...
梅崎春生 「狂い凧」
...世はさまざま、〆(しめ)て三、四十両の支払いをすます事も出来ずに大晦日を迎える家もあり、また、わしの家のように、呉服屋の支払いだけでも百両、お金は惜しいと思わぬが、奥方のあんな衣裳(いしょう)道楽は、大勢の使用人たちの手前、しめしのつかぬ事もあり、こんどは少しひかえてもらわなくては困るです...
太宰治 「新釈諸国噺」
...十銭 並そば 二杯〆金 七十一銭也十月十四日曇...
種田山頭火 「其中日記」
...どこかひとけのないところで〆のやりとりをするか...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...金唐革(きんからかわ)で珊瑚珠(さんごじゅ)の緒〆(おじめ)...
中里介山 「大菩薩峠」
...〆粕(しめかす)許(ばか)り使(つか)あんだつぺか」おつぎは自分(じぶん)の知(し)らぬ不廉(ふれん)な肥料(ひれう)のことに就(つ)いて聞(き)いた...
長塚節 「土」
...醤油で煮〆(にしめ)たような大年増ですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...真黒いコンニャクの煮〆(にしめ)と...
林芙美子 「新版 放浪記」
...いゝ三味線の音〆...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...「〆(しめ)たッ」と...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...〆(しめ)て三百三十三両...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...ありあうもので〆飾をつくるようにいいつけ...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...〆ていくら出す?」志摩徳は浅黒い引緊った頬を弛ませ...
久生十蘭 「魔都」
...ずっと〆切りになっていたが...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...しやんしやんしやんと〆(しめ)たのである...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...「華子忘れちゃった」と云って私に抱きついて居た小さい掌が私の胸を段々と〆めつけて行った心持を今は只思い出すばっかりである...
宮本百合子 「悲しめる心」
...仔細に印籠の模様や緒〆(おじめ)を調べていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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