...立木尺〆にて計算せらるるものなり...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...僕が大急ぎで繰越額から〆額まで...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...「〆(しめ)たっ...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「無駄骨」
...――今日の買物二十二銭 ハガキ切手三十銭 経木帽七十六銭 外米二升二十三銭 押麦一升三十銭 バツトはぎ三十銭 理髪料四銭 入浴料六銭 豆腐一丁五銭 沢庵半本七十銭 電燈料〆金弐円九十六銭也差引残金四銭也七月九日曇...
種田山頭火 「松山日記」
...女の音〆(ねじめ)には似も寄らぬ正しき太棹(ふとざお)の響折々漏れ聞ゆるにぞ談話は江戸俗曲の事また先頃先生のさる書肆(しょし)より翻刻を依頼せられしといふ『糸竹初心鈔(しちくしょしんしょう)』がことより...
永井荷風 「書かでもの記」
...雑誌明星第一号原稾〆切の日迫り来りし故...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...「佳味(うめ)えな」とおつぎがいつた時(とき)「〆粕(しめかす)で作(つく)つからよ」勘次(かんじ)はいつた...
長塚節 「土」
...爺さんは頬張(ほおば)った煮〆(にしめ)を呑(の)み込んで...
夏目漱石 「夢十夜」
...「煮〆(にしめ)を腹一杯食つてよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...〆二十四挺』というわけ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...〆めて盃が八ツでなければならないのに...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...こちらでは荷主と問屋が手を〆(し)める...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...応挙の「蓬莱山図」と葉牡丹を根〆にした大きな苔松を背景にして...
久生十蘭 「魔都」
...それに化粧料を入れて〆めて一万両...
久生十蘭 「魔都」
...曲らない様な帯を〆...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...緒〆は白金の平丸形で表が満月...
山本笑月 「明治世相百話」
...最終々の〆切日に至るも出来なかつたといふ次第である...
吉川英治 「折々の記」
...馬の一刀彫(ぼり)の根〆(ねじめ)だの...
吉川英治 「新書太閤記」
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