...鹿爪らしい顔をして訊くのであつたが...
石川啄木 「赤痢」
...鹿爪らしい顏をして訊くのであつたが...
石川啄木 「赤痢」
...『加藤醫院』と鹿爪らしい楷書で書いた...
石川啄木 「鳥影」
...「あの鹿爪らしい校長や校長派の感情をまた損じたに違ひない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...鹿爪らしいのが先づ挨拶にやつて來て...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...先刻まであんな鹿爪らしい顔をしていた癖に...
梅崎春生 「風宴」
...鹿爪らしい顔をして舞台の役者はそれを読んでゐるが...
高田保 「恋文」
...尖つた顎だの鹿爪らしい顔つきだのいふものが今や歴然と姿を現した...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...そしてまた革の印絆纒(しるしばんてん)を着て少し傍に離れて立っている棟梁(とうりょう)の鹿爪らしい顔を見た...
豊島与志雄 「少年の死」
...鹿爪らしい祖父や伯父達の間に交って...
豊島与志雄 「同胞」
...鹿爪らしい顔で全く不必要なことをしているようで...
牧逸馬 「双面獣」
...声色に鹿爪らしい調子を含めて...
牧野信一 「秋・二日の話」
...湯殿から満里子に呼ばれる私が鹿爪らしい顔つきでポンプをあをりに行くところを長閑にからかふ言葉ではあつたが...
牧野信一 「サロメと体操」
...とでも云ひ度いくらゐ鹿爪らしい顔付をしてゐるのを見て...
牧野信一 「失題」
...余の眼のとゞかない彼の時間の余裕が何処かにあるのかしら?)怖ろしく鹿爪らしい顔付をして頻りに何やらを調合してゐる...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...大黒柱の前には鹿爪らしい別の男が...
牧野信一 「船の中の鼠」
...何時ものように昨夜のことを冷笑(ひやか)しもせずに鹿爪らしい顔をしていた...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...こんな事なら鹿爪らしいフロック・コートなんか着て来るんじゃなかった……と思ううちに待合室みたような部屋へ案内された...
夢野久作 「少女地獄」
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