...映写機のような高価なものまで惜し気もなく海中へ叩きこまれた...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...たいへん高価なものだそうであるが...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...高価な暗緑色のペルシャ絨毯(じゅうたん)が敷き詰められて...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...アルバムの検査や高価な象嵌のあるピストルよりもむしろ嬉しそうである...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...高価な戦を戦わなければいけない……そんなことを叫んだり...
豊島与志雄 「肉体」
...それは高価なものだといって兄自身飲まなかったものなのです...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...珍らしい高価な品を...
野村胡堂 「古銭の謎」
...上等な高価な品ばかりでした...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...その折はすでに愛情は冷却して、そのくせ女の方は、あまり高価な、かけがえのない犠牲を払って来た若き日の、あの尊(とう)とかりし我熱情の、徒(いたず)らに消耗された事を思い嘆くあまりの、焦燥から来た我執とみなければなるまい...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...棚の少し下には高価な小銃や刀劔...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...どんなに途方もないほど高価なものであったかということは...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...自分のものばかりをそろへては悪いと気づいたのでうちの人にはとても高価な莨入を買つたのよ――などゝ自慢しながら「それで漸く支度がそろつていよ/\東京へ行くことに決めたのよ...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...ゴブラン織だの、時代のついた家具だの、高価な陶器だの、とても買えぬような布地だの、あらゆる種類の芸術的な宝石だので、みちみちているのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...高価な宝石や家具などたくさんの富が花やかに運ばれてゆくのを見て...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...技巧の超過より来る醜さは高価なものを作るところに遠因すると云えないであろうか...
柳宗悦 「工藝の道」
...高価なものが必ずしも上等ではないことを...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...高価な物ではないが温たかそうな...
山本周五郎 「落ち梅記」
...この頃では全然一変して高価な物をかなり多く並べる...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
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