...詩人竹山静雨が上京して駿河台に居を卜したが近々其第一詩集を編輯するさうだと報じた...
石川啄木 「病院の窓」
...駿河台の暗(くら)ぼったい旗本屋敷の長屋から移転したので...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...知れないよ」帆村探偵(ほむらたんてい)対(たい)狼(ウルフ)神田駿河台(かんだするがだい)は...
海野十三 「空襲葬送曲」
...駿河台(するがだい)のヴァローダ商会はこれらの荷物や従僕たちで毎日ごった返す騒ぎを演じていた頃だったと覚えている...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...わたくしは祖母につれられて駿河台の鈴木町に住んでゐた独逸の宣教師の家に行き...
永井荷風 「冬の夜がたり」
...それから井上達也という眼科の医者が矢張(やはり)駿河台に居たが...
夏目漱石 「処女作追懐談」
...始めて彼を知ったのは駿河台(するがだい)の成立学舎という汚(きた)ない学校で...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...――それじゃ聴いてやらなきゃア駿河台(するがだい)の殿様に済まないだろう...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...駿河台の白水社の主人となって...
野村胡堂 「胡堂百話」
...九段から駿河台、神田橋外、柳原、両国へかけて出るが御見附の外へ一と足も出ないところを見ると、この中に住んでいるに違いあるまい」「…………」「それにしても凄い腕だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この通り年寄りに化けて杖まで突いて毎晩駿河台で張っていると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...駿河台(するがだい)のニコライ会堂の建築場へもゆけるので...
長谷川時雨 「西洋の唐茄子」
...本郷台も駿河台も...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...駿河台の「お茶松」という賭場の地下道で絞殺されているのを発見されたのです...
久生十蘭 「魔都」
...浅野というのが駿河台の医者であった...
「一本の花」
...卜居駿河台...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...駿河台に住んでいたはずである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...駿河台の伊賀組甲賀組はみな彼の手足だし...
吉川英治 「大岡越前」
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