...「赤い駱駝だ」静かで確かな声であいつはそう言った...
梅崎春生 「赤い駱駝」
...急に駱駝色の影がそこらに落ちかぶさり...
薄田泣菫 「独楽園」
...駱駝(らくだ)の針の孔(あな)を通るかた反(かえ)って易(やす)し...
太宰治 「正義と微笑」
...去年の十二月に妙子が神戸のトーアロードのロン・シン婦人洋服店で拵(こしら)えた駱駝(らくだ)のオーバーコートと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ああ こんな陰鬱な季節がつづくあひだ私は幻の駱駝にのつてふらふらとかなしげな旅行にでようとする...
萩原朔太郎 「青猫」
...わたしは駱駝のやうによろめきながら椰子の實の日にやけた核(たね)を噛みくだいた...
萩原朔太郎 「青猫」
...駱駝なのです」と...
原民喜 「沙漠の花」
...緯糸に駱駝の毛をつかう...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...ミモザと駝鳥の首のような...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...たゞ駱駝(らくだ)が無いだけであつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...天幕は雪空のごとく灰ばみ悲しげに吊られ駱駝もの言はずひねもす口を動かして居る...
室生犀星 「忘春詩集」
...この子の駱駝になって...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...キャラバンの酪駝の匂いばかりを嗅ぎ廻っているようなものだ...
横光利一 「欧洲紀行」
...駝鳥(だてう)の羽(はね)のしろ扇...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...左右なる砂山に数多(あまた)鴨の居る如く見えて駱駝(らくだ)の眠り居るが見え申し候(さふらふ)...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...またその上に長槍をひっさげてゆく駱駝隊もあった...
吉川英治 「三国志」
...マストドン、象、真の駱駝、鹿、ウシ科の動物といった新しい動物は一切見られず、そのためレイクは最後の堆積が生じたのは漸新世のことであり、少なくとも三千万年の間、現在のように乾燥して生物のいない状態のまま外部との交流を断っていたと結論した...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...その愛が酪駝(らくだ)の隊商にも向かえば...
和辻哲郎 「享楽人」
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