...香具師というものは...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...世に珍(めづらし)とて飼(かひ)おきしに香具師(かうぐし)(江戸にいふ見世もの師の古風なるもの)これを買もとめ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...詐欺師や香具師(やし)の品玉やテクニックには『永代蔵』に狼(おおかみ)の黒焼や閻魔鳥(えんまちょう)や便覧坊(べらぼう)があり...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...人生の文学的香具師以外の何者でもあるまい...
戸坂潤 「思想としての文学」
...最も客を多く呼んだ者は、いうまでもなく、香具師(やし)、哲学的駄弁(だべん)家、天国的な社会を匂(にお)わして一般的観念を盛んにこね回してる連中であった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...香具師(やし)らがパリーからやってきて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...香具師の手から譲り受ける交渉やなんぞには...
中里介山 「大菩薩峠」
...香具師(やし)の懐中にも小判の片(かけ)らも見えないとすれば...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...東西兩國の香具師(やし)仲間でも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...田舍向の香具師(やし)に賣るつもりだらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これは清兵衞のためには恩も義理もある香具師(やし)仲間の大親分星野屋駒次郎の忘れ形見で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...香具師(やし)の仲間に入つたり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...香具師をどうする」「香具師と板血(いたち)とは友達だそうでございます」庄兵衛は...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...もし自分の家に何か香具師(やし)のような...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...香具師(やし)的なものが含まれてをり...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...香具師の工夫で驢乳を脂で固めて鬢附油(びんつけあぶら)ごとき板とし売った...
南方熊楠 「十二支考」
...よく香具師(やし)と間違えられなかったね...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...あの香具師を、貴公はどこかで知っているのか」「知ってるどころじゃありません...
吉川英治 「新・水滸伝」
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