...ヲンナは飽きる程笑つても果又笑はなくても笑ふのである...
李箱 「興行物天使」
...三兒は遊びに飽きると時々自分の書見の室に襲うてくる...
伊藤左千夫 「奈々子」
...この庭の向ふの小さい瀧の水を見てゐると飽きるといふことがありません...
今井邦子 「瀧」
...本やノートに飽きるとその穴から呼び出しをかける...
大杉栄 「獄中記」
...一 電車で老子に会った話中学で孔子や孟子のことは飽きるほど教わったが...
寺田寅彦 「変った話」
...恐らく一生描いて居ても此等の「物」に飽きるやうな事はあるまいと思ふ...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...眺め飽きるということがないんだよ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...プイディアスの作品が飽きるほど見られるのだから...
野上豊一郎 「パルテノン」
...それをいつまで見ていても飽きることのない生きた表情として描き出した...
野上豊一郎 「レンブラントの国」
...それにも飽きると袋から何かとり出してはむしやむしや食べる...
林芙美子 「ボルネオ ダイヤ」
...それに喰べ飽きるころには船はまた次の島へ着いて珍らしい果物や美味しい食べものを積み込みますからいつも鼠たちはぜいたくな食べものや変つた果物を喰べ放題です...
牧野信一 「船の中の鼠」
...つまりがシュールやアブストラクトはいつでも描けるがすぐ飽きる...
三好十郎 「絵画について」
...自分自身とは飽きるくらゐに話を仕合つたが...
室生犀星 「故郷を辞す」
...子供は飽きるほど物を食べて...
柳田國男 「祭のさまざま」
...どんなに求めても飽きるということがなかった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...おせんは飽きるまで読み返した...
山本周五郎 「柳橋物語」
...飽きるほど飲ませてつかわせ...
吉川英治 「新書太閤記」
...それを飽きるとすぐ捨てて...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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