...二人の姉を放って置いても元気よくそこらへ飛び出すと云う風であったのに...
谷崎潤一郎 「細雪」
...見厭きた庭を見ていると堪えられなくなって飛び出す...
寺田寅彦 「イタリア人」
...今鋏(はさみ)のさきから飛び出す昆虫(こんちゅう)の群れをながめていた瞬間に...
寺田寅彦 「芝刈り」
...あとからあとからと八方に飛び出す...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...少くとも例の「飛び出す映画」の如き「立体映画」よりも却って立体性に於てリアリスティックなのだ...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...デッキから飛び出すな...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...いつも独り駿馬(しゅんめ)を駆って曠野(こうや)に飛び出す...
中島敦 「李陵」
...暗い家の中から飛び出すと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...路地の闇から大通りへ飛び出すのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...飛び出すことはひかえていた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...どんな化物(ばけもの)が飛び出すか知れたもんじゃねえ...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...ウサギが道路に飛び出すとビンセント卿が驚いた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...丁度ピヱロオが飛び出す紙貼りの輪だ...
牧野信一 「鱗雲」
......
槇村浩 「お節供」
...師匠の帰ったあと中(ちゅう)っ腹で木原の楽屋を飛び出すと...
正岡容 「寄席」
...夢語りは到底飛び出すことはできなかったのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...ヒョクリヒョクリと現われ飛び出す...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...顔から飛び出すような眼を以(もっ)て...
吉川英治 「平の将門」
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