...彼の家に遊びに来る同僚は可成り多かった...
池宮城積宝 「奥間巡査」
...郵便貯金とは斯様々々のものであると云ふ事を可成り悉しく話した...
池宮城積宝 「奥間巡査」
...それで可成(なるべく)寡言(くちすくな)に...
石川啄木 「鳥影」
...可成(なるべく)音立てぬ様に縁側伝ひに自分の室に行く...
石川啄木 「鳥影」
...まだ可成の通行者があった筈である...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...従来の人糞(じんぷん)の処置には可成(かなり)まいっていた...
太宰治 「葉」
...洋画家で可成の天才で...
田中貢太郎 「青い紐」
...二人とも可成り酔っていた...
豊島与志雄 「地水火風空」
...世間に可成り充分に流布されている「正忍記」一冊さえ読んでいないらしい大衆文芸作家が転がっているのには驚くにたえる...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...もう可成(かなり)疲れた私達は...
中島敦 「虎狩」
...頂から南にかけて偃松も可成りある...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...可成り流行ったものである...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...いつの間にか可成り長いお話になりました...
牧野信一 「青白き公園」
...そしてもう可成り打ち溶けてゐる筈の彼女に...
牧野信一 「環魚洞風景」
...それらの話に可成りな注意を払い...
松永延造 「職工と微笑」
...森可成(よしなり)...
吉川英治 「新書太閤記」
...そちの父三左衛門可成も...
吉川英治 「新書太閤記」
...わさをきに持て仕候者の可成様子にてはなく候...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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