...三太郎は其時の氣分次第で勝手に物を云つたり身を處したりすることが可成の程度迄出來る樣になつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...愚かにも可成(かなり)頓狂(とんきょう)な声で...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...可成りひろくして...
大町桂月 「赤城山」
...それでも可成りの花あり...
大町桂月 「越ヶ谷の半日」
...可成りの大さありて...
大町桂月 「妙義山の五日」
...定価の事は可成しばしば変更せぬこそよけれと存候...
高浜虚子 「子規居士と余」
...可成(かな)りの速さで...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...もう可成(かな)り遠くまで飛んでいた...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...鶴見祐輔君の「母」なぞは可成りこんな恋愛観念が含まれているようである...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...向うで知り合つた二三の友人と別宴を交し可成り醉つてゐた處を例の黄苞車(ワンパオツオオ)でぐるぐる引きまはされたあとなのでどこのどう云ふ處にあつたのか覺えてゐないが...
南部修太郎 「阿片の味」
...依て病氣見舞の人は可成は勝手にて饗應し返すべし...
福澤諭吉 「養生の心得」
...可成りな尊敬を払つた...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...それを探す為に可成り長く上を向いて不自然な動作を演じてゐたので...
牧野信一 「痴想」
...海水浴をすることだけは可成りの楽しみを抱いて帰つて来たのである...
牧野信一 「毒気」
...容貌も可成り美しかつた...
正宗白鳥 「見て過ぎた女」
...可成りに興の深いものであつた...
松永延造 「アリア人の孤独」
...森可成(よしなり)...
吉川英治 「新書太閤記」
...森可成(もりよしなり)どのの御子息だそうですな」光秀からはなしかけた...
吉川英治 「新書太閤記」
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