...それでも可成(かなり)...
芥川龍之介 「煙草と悪魔」
...智恵子はそれに就いての自分の感想を可成(なるべく)顔に現さぬ様に努めて...
石川啄木 「鳥影」
...東京へ行つてからの事――言葉を可成(なるべく)早く改めねばならぬとか...
石川啄木 「天鵞絨」
...可成りの市街あり...
大町桂月 「石田堤」
...可成り大きくなりて...
大町桂月 「東京の近郊」
...一つが十銭か二十銭位だったから一円貰う為にはそんなものを可成拵えなければならぬわけだ...
高村光太郎 「回想録」
...亦可成多く一篇を成せる名家の著を讀み...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...可成りつらかった...
直木三十五 「死までを語る」
...今でもまだ可成り失敗があるので...
中谷宇吉郎 「雪後記」
...可成避ける様にした...
夏目漱石 「それから」
...可成り大膽に公言した...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...フィリップスのSOSには可成り多くの船から返電があったが...
牧逸馬 「運命のSOS」
...それを探す為に可成り長く上を向いて不自然な動作を演じてゐたので...
牧野信一 「痴想」
...方々歩いて来て可成り疲れてゐるんだけれども...
牧野信一 「毒気」
...可成りのよろこびを感じながら...
牧野信一 「浪曼的月評」
...可成廣い湯槽にいつぱい...
吉江喬松 「山岳美觀」
...可成(よしなり)も...
吉川英治 「新書太閤記」
...父の可成から光秀の為人(ひととなり)を聞いたとみえて...
吉川英治 「新書太閤記」
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